[ダイヤのA×黒子のバスケ]少女の涙

涙28粒 ページ30

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「真太郎…テツ……」


皆が「テツ」という名前に反応する


そういえば結城先輩と同じ名前だった



緑「A……」



思わず後ろに下がる


また震えが出る


それよりもさっきの会話が……



亮「盗む聞きって趣味悪いよね、何の用?」


黒「あ、えっと…」




周りの空気に一瞬2人がひるむ


しかし2人は私の方を向いて、目を向いて話した



緑「オレは自分の事しか考えていなくて、お前に酷い事をいって、傷つけた。本当にすまなかった」



黒「僕も…同じ「影」なのに「光」に必要とされない苦しさが分かっているはずなのに、あの時君に八つ当たりして傷つけてしまいました…。ごめんなさい」




『桃井ほどの能力があるわけでもないしな』



『彼らに影はもう必要ないですね』





冷たくて、光を無くしたかのような目で言ったあの言葉



2人とも新しい居場所を見つけて、その役割を果たしている




伊「お前ら…!「いいんです、先輩」けどっ…!」




こうしてわかってくれたのなら




それでもういいの




「2人とも、急に消えてごめんね?ありがとう」



緑「A…」


「っ!!」



真太郎が私に触れようとする



しかし私は反射的にそれを避けた



まだ、体が彼らを拒んでいた





「……ごめんね」


黒「いえ、当然の結果ですよ」



2人は悲しそうに笑った






御「いいのかよ、許して」



「いいんです。本気で、謝ってくれたの分かりましたから」





彼らを責めたって何にもならない



もう終わったこと、過ぎてしまったことは変えられないから









今はまだ気持ちがついていかないけど









またいっしょに笑いあえたらいいな

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