じゃあ私はもう要らないね。【おそ松さん】

要らない３７ ページ43

おそ松side


俺達六つ子は寂しく帰路についた。



お「........。」

六つ子全員がだんまりとしている




カラ松も、いつもの決め顔なんて面影すら感じなくなって


チョロ松も、いつものあのツッコミもへの字の口も全部忘れてしまっていて


一松も、普段より一層闇が深くなった様で


十四松も、いつも煩くて活発で嫌等ほど元気なのに今はボロボロと涙をながして


トド松も、あのキャピキャピした笑顔はもうどこにもなくて、涙目で俺らを追っていた。




それぞれがそれぞれ、自身の行いを今になって


死ぬ程後悔していた





俺もそう。

あの雨の日、Aの異変に気付いたのに


俺はあとを追わなかった。

もし追っていたら、


コンビニでビニール傘でも買って、追いかけてやったら。





考えれば考える程自分の首を絞める事ばかりが思いつく。



トト子ちゃんにも嫌われた

そして大好きで

大切な幼馴染みのAを



俺達六つ子の勝手で、我が儘で、どうしようもない理由で




消えない傷を負わせ傷つけてしまった。

お「.......Aｯ...」



名前を呼んでみても当然返事なんて返ってこないわけで

ただただ、その場に漂う虚しさと悲しさを肌で感じて




"後悔"の色に染まって俺達は黙って歩いた

要らない３８→←要らない３６

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す