【ハイキュー×暗殺教室】 音駒のマネさん。 season2。

大事な時期なんだけど。 ページ19

夜久side



…おかしい。



「磯貝、A来てるか？」


俺の質問に、まだ来てないっぽいです と応えて首を横に振る磯貝。


IH予選まで後2週間、と行った所である。

昨日は一緒にリエーフの自主練に最後まで付き合ってくれたし、朝練もいつも通り一番最初に居た。

学級委員も今日は無いはずだし、神崎によれば日直も無いらしい。






…なのに、Aが部活に来ない。






部員もいつもより活気が明らかに無い。

研磨はソワソワ リエーフはちょっとしょんぼり 犬岡と芝山はあっちこっち目で探してる。

黒尾も一応集中しろと声を掛けるものの、心ここにあらず感がハンパない。



海の方には遅れると連絡が来ているらしいが、どうにも伝えて来た時の様子が…

“…何か、望まない理由で遅れるみたいな言い方だったよ”

との事。





…何があんだろ。

流石に他の運動部だってIHの時期だし、告白…とかもねぇだろーしな。

女子に呼び出しくらってる…とかは無いと思いたい。

その場合ほぼ100%の確率で俺らの所為だったりするし。




「…っくん。ねぇやっくんてば…聞いてる？」

ぬぅっと効果音がつきそうな距離に、気づけば研磨がいた。

下から顔を覗き込まれる様に研磨の猫目に見つめられる。

どうやら、ずいぶん前から話しかけられて居たらしい。



「夜久さんどんだけ気になってんスかw」

「ルッセー！…気になるに決まってんだろ！？」


そりゃ、気になるに決まってる。

…だって…な。





「夜久。集中出来ねーなら行って来い」

黒尾がちょっとだけ真面目くさった顔してそんな事言うもんだから

「…おう。ちょっと行ってくるわ」


俺も勢いに乗って体育館を出る。



…A、大丈夫かな。

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