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41.闘志 ページ41

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バットが、空気を切る音だけが響く。




まさに、轟音。



「カハハハハハハ!!!カハハハハハハ!!」


「雷市ーあと100なー」


『あのーーー、早く帰りたいんですけど』


「だめだ。雷市のマッサージやってからな」


『マネージャー使い荒すぎじゃないですかね…』






打ち合いの試合になり、ツボにはまった攻撃力を、
すべてぶちこんでなんとか勝利した、市大三高戦。


初回6点取られた時にはヒヤヒヤしたけれど、
エースの真中さんが下がってからは、
うちのペースで試合を運ぶことが出来た。



薬師高校は、ベスト8進出。


次の相手は、あの青道高校。




巷で噂になっている、
【ダークホース】
という言葉。そして、

【怪物スラッガー】という単語も。



ニヤリと笑う。




次の相手は一也のいる青道。


青道を倒せば、次に立ちはだかるのは

鳴を擁する稲城実業。




ーーー激アツじゃん、きっと彼ならそう言うだろう。







バットを持った雷市が、ふるふると震える。


「もっと……もっともっと打ちたい!!

全国のピッチャー全部ぶっ飛ばしてぇー!!」




「とりあえずセンバツ投手の真中は打ち砕いたんだ、
あと西東京でお前の相手になりそうなピッチャーといえばーーーーー


稲城実業の成宮鳴。こいつくらいしかいねーな」



『……………』


鳴と、雷市が?


………いったい、どうなるんだろう…


でも、ものすごく、見たいかも、その勝負。







そう思いながら、トイレいこ、そう思って角を曲がると、



『あれ?沢村くん?』

「むがーーー!!!あのやろもがっ」

「栄純くん!しーっ!!」

「さっきの、御幸先輩の知り合いの……」






試合前に会った、一也の後輩の子達3人組と、壁の影ででくわした。

なんだか豪速ピッチャーの子はオーラ出まくってるし、
騒がしい子はキレてるし、それを慌ててピンクの子が抑えてる。




『一也の後輩ちゃん達だよね?

わたし、望月A。
薬師の2年のマネージャー。明日はよろしくね』



ニコッと笑いながら、地味に反対方向に誘導する。



雷蔵さん、声がでかい!

絶対この子達に聞こえてるよ、
一年ピッチャー2人に!




「小湊春市です」

「降谷暁です」

「そしてこの私!沢村栄純です!」


『よろしく〜!もしかして、3人迷子?』



「そうなんです!うちのバスが見当たらなくてーー」


『青道のバス?さっき見かけたから案内しようか?』


「あざす!!!!」




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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 成宮鳴   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:すた | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年12月6日 0時

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