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05.憂鬱 ページ5
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『…はぁ』
昨日読んだ少女漫画の真似をして、
川辺に物思いにふけりにきた。
好きなのに、私のこと、眼中にもありやしない。
でも、ふとした時、考えているのは彼のこと。
ニカッと笑う笑顔。
鳴をあしらう時のてきとーながらも優しい言葉。
ニヤニヤしたいたずらっぽい顔。
試合中の、真剣な顔。
そして、
ーーー「望月ってかわいいなー」
投げかけられたその言葉。
私にとっての宝物。
……………しかも。
草が生い茂る川辺を見つめながら、ため息をつく。
「Aー、これもう書いた?」
『なに?』
「進路希望」
『っあー、…鳴は?』
「今、スカウトが多すぎて悩んでるとこ♡」
『いいよねぇ野球バカは…』
進路、きまんないよね…………
もう一度ため息をつこうとした、その時だった。
ぶん、と何かが空を切る音。
……………新幹線?
そこで私は、
私の人生を変えることになる、
とある親子と出会うことになるーーーーー
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作者名:すた | 作者ホームページ:
作成日時:2015年12月6日 0時