39.談笑 ページ39
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「どこ行ってやがった、モッチー」
『宣戦布告、して来たんです』
ニマッと笑いながらスコアに向き合うと、
雷蔵監督が顎を触りながらニヤリと笑う。
「ほーーう、あれがモッチー愛しの御幸クンかあ」
『？！なんで知っ……』
「ずいぶんイケメンじゃねーか、なぁ？
さっきの試合でも活躍してたし、
ありゃ、イケメンキャッチャー略してイケ補だな」
『その略し方やめてください！！！』
私がどなると、横からひょいと真田が顔を出す。
「監督、しかも望月、あのキャッチャーに迫られてんですよ」
『真田？！』
「？！……………あのキャッチャー見た目にはこだわらないタイプなんだな」
『サイッテーーー！！！お前らサイッテー！！！』
「監督に向かってお前とはなんだお前とは！！」
「なんだ？あれが望月の初恋の人？」
「あの前の試合のメガネのキャッチャーだってよ。」
「面食いか望月」
「1回振られてるけど今迫られて、キスまでしたらしいぜ」
「マジかよ隅に置けねーな望月」
『き、キスなんかしてませんーーーー！！！ 』
ガヤガヤ先輩たちが勝手に話し出すのを必死で弁解するけれど、
真っ赤な顔では余計からかわれるだけで、
「望月先輩？！彼氏がいるなんて聞いてないですよ？！」
「モッチー！結婚おめでとう！」
「先輩、次の試合は俺達を応援してくださいね」
『だ、だから、、、、
付き合ってないってのーーーーー！！！』
大声で叫んで、はーと息をつくと、
いつの間にか周りはしんとしてて、
審判のおじさんの、厳しい声が響いた。
「もう試合が始まる時刻過ぎてます！
早くしてください！」
「っしゃお前ら！今ので緊張ほぐれたな？！
王者なんざ、てめえのバットでぶっ飛ばしてこい！！！！」
「しゃあ！！！！！！」
『もうやだ………………』
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作者名：すた | 作者ホームページ：
作成日時：2015年12月6日 0時
