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28.☆☆ ページ28

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☆ ☆ 番外編・轟雷市と私 ☆ ☆




いつもの河原。


御幸くんに振られてから、
すっかりこの土手に入り浸っていた私。




でも今日は、



『………あれ?』




「………………」




なんだか雷市の元気がない。




『雷市ー、どーしたの?』


「?!……………」



雷市の性格は、一言で言えば恥ずかしがり屋さん。



あの父親にしてこの子?!とも思えるけど、

豪快すぎる父親と一緒に暮らしてたと思うと、
まあ、わからなくもないかもしれない。





わたわたする雷市を『…?』と見つめていると、


ぐぅぅぅ〜〜〜と、大きな音が鳴った。





「!!!!!」



『あ、雷市、もしかしてーーー』



口を開けたまま、かああと雷市が赤くなる。





『お腹空いてるの?』





口をパクパクする雷市。



…………どうしよう、可愛く見えてきた。


弟にしたい。







『雷市!なんか食べるもの買ってあげるよ!』

「?!」

『何食べたい?』

「…………でもモッチー、」

『いいっていいって!こんくらい!』

「お金、あるの?」

『……………』



中学生の私。黙って財布を開けると、

100円玉が1枚。




『………………』


「…バナナ!バナナ一緒に買いに行こう!」


『…バナナでいいの?』


「俺安い店知ってる!行こう!」





そのあと、破格の安さで買えたバナナは、


今まで食べたバナナの中で、一番おいしかった。






ちゃんちゃん。




.




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雷蔵「オチねーじゃねーか」

『それな』

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 成宮鳴   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:すた | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年12月6日 0時

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