【◇】again.4 (ページ42)

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170.茶目ページ42

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その時ちょうど着信がきて、他ならぬ鳴からの電話に私は大慌てで通話ボタンを叩いてスピーカーを耳に当てた。

『鳴っ！どうし…』

「誕生日おーめーでーとーう！！」

私の言葉をさえぎって言ったその言葉に、『え…』と私は固まって、まだ開かない目でカレンダーを見た。

今日は紛れもない私の誕生日。

「本当はサプライズとか0時ぴったりに電話とかやってやりたかったんだけど！昨日試合で余裕なかった」

鳴の声は至って明るい

『ううん…嬉しいよ、』

「だからさ！」

鍵を開ける音のあと、ガチャ、と家の扉を開ける音。

その音に『ん？』とケータイを握りしめたまま半笑いで固まった。

家の合鍵を持っているのは

家族と私とあとたった1人

「プレゼントは俺！…ってことで来ちゃった♡」

電話で茶目っ気たっぷりに鳴はそう言うと通話を切って、起きろー！！と私の名前を大声で呼んで、
私は慌てて部屋のドアを閉めて服を着替えた。

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