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泡沫44 沖田side ページ15

もう駄目だ…

沖田「もう限界だと思います」

藤堂「総司落ち着けって!」

土方「平助の言う通り落ち着け」

今僕達は広間にいた

ここにAちゃんの姿はない

原田「いきなりどうしたんだよ」

沖田「そのまんまの意味ですよ」

斎藤「Aに両親の事を話すのか?」

一君の問いかけに僕は頷く

それを見た皆は当然驚く

藤堂「まだ早ぇよ!」

土方「あの事については本人が思い出すまで待つ。
そう全員で決めただろうが」

そうだ、僕達は全員で決めた

両親のことは話さない

本人が思い出すのを待つ

それを見守る

沖田「でもAちゃんは思い出せてない」

原田「それはそうだけどよ…」

沖田「それにAちゃん言ってたんです…」

土方「何を言ってたんだ?」

沖田「一生思い出せないのかもね…って」

思い出したくても思い出せないんだ

美菜「私も…総司の意見に賛成、する」

土方「お前まで何を言いだすんだ!」

土方さんがそう言うのも無理はない

提案したのは美菜ちゃんだから

美菜「私も最初はAの辛い姿なんて見たくなかったから!」

泣きながら美菜ちゃんは続けた

美菜「なのに…どこかで全部思い出して欲しいって思ってる自分がいるの!」

時々何かが空っぽになったように空を見てるAちゃん

その空っぽの部分が両親の事なら見ててもっと辛い

そう言った

沖田「確かにAちゃんにとって両親の事は辛い事だと思います」

斎藤「なら、何故…」

沖田「全部含めてあの子がいる」

記憶も出来事も全部含めて…

原田「話した事で混乱を起こすかもしれねぇぜ?」

千鶴「あのっ…!それは大丈夫だと思います」

原田「何でそう思うんだ?」

千鶴「今は皆さんがいるから…」

千鶴ちゃんの言う通りだ

今のAちゃんには僕達がいる

沖田「土方さん」

土方「……わかった」

沖田「ありがとうございます」

美菜「2回も両親を亡くしたなんて思い出すのはきっと辛いよね…」

美菜ちゃんは親友だから分かる事もあるんだろう

美菜「ちゃんと話せるかなぁ…」

きっと大丈夫、そう声を掛けようとした

その時だった

貴方「2回も両親を亡くした…」

いつの間にか開いていた広間の戸

そこに立っていたのは涙を流している

沖田「Aちゃん⁈」

僕の大好きな子だった…

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燐タロ - 続きが気になります。更新楽しみに待ってます(゜∇^d)!!(゜∇^d)!! (2016年3月2日 18時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
魅桜 - スッごく面白いです!更新頑張ってください♪応援してます(`・ω・´)ρ (2015年9月22日 11時) (レス) id: 165204335a (このIDを非表示/違反報告)
M - 紬さん» 笑笑(*^^*)確かに♪でも、左之さんは露出がやばくて新八さんは、ギャァーギャァーuうるさそう笑笑(*^^*) (2015年9月5日 0時) (レス) id: 7f80429ab2 (このIDを非表示/違反報告)
- 平助さん» 平助さんは、名前の通り平助君が大好きですね♪( ´▽`) 私も告白されたらOKします笑笑笑 (2015年8月30日 18時) (レス) id: 15a73ceb1c (このIDを非表示/違反報告)
- Mさん» 勉強教えて欲しいですね笑 そしたら授業中に絵を描いたり、小説のネタ考えないで真面目に満点目指すのに…笑笑 (2015年8月30日 18時) (レス) id: 15a73ceb1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紬*。 | 作成日時:2015年4月3日 17時

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