【薄桜鬼】 最期の刻を貴方たちと共に・・・【余命】

２３話 ページ27

(土方side)

土方「何でそんな事聞くんだ？」

貴方「何でって聞かれても…私は新選組でしょ」

土方「あぁ、そうだ」

貴方「戦って死んじゃう可能性もあるわけじゃん」

　 （人１）がこんな事を言い出すなんてな

土方「考えたくもねぇな。俺らはずっと一緒だ」

貴方「一緒って、本当にずっと一緒にいられる？」

　 どうしたんだ（人１）

貴方「今から少し昔の話をするから聞いて…

　 私の友達は重い病気を抱えていたの。その子は皆の事が大好きだった…

　 でも真実を知られないように皆の前から姿を消した」


土方「それでそいつはどうした？」


貴方「今はまだ生きてるよ、必死に。大好きな人達と暮らしてる。

　 真実を隠したままでだけど…。その子の余命はあと少ししかない…

　 そんなことがあってもずっと一緒だって言える？」


　 俺はその話を聞いてなぜか自分の感情が分からなくなった

　 残り僅かな命で暮らしてるヤツの事を思ったら、

　 不思議と（人１）だと思ったから

　 （人１）は今一緒にいるが、いつか別れの瞬間がくる

　 それでも俺は…


土方「もし、お前がいなくなりそうだったら俺がいなくならねえように
　 お前の手をしっかり握っててやるさ」

貴方「トシ…。何かトシさぁ、かっこいいね。
　 私もその子みたいになったらどうしようって不安だったの。
　 でも、トシのおかげで安心したよ。ありがとう」(ニコ

　 やっと笑ったな

　 こいつの落ち込んでる顔なんて見るのはごめんだからな

土方「安心したのはいいが、２度と俺の句集は盗むなよ」

貴方「え〜、それはわかんな―いｗｗ」

土方「てめぇ！罰として今から全員分の団子買ってこい！」

貴方「！！トシ…大好き！！」

　 ガバッ

土方「抱きつくなっっ///」

貴方「行って来ま―す♪」

　 ったく、心配させたり困らせたり忙しいヤツだな

　 …（人１）がいなくなるなんて考えたこともねぇし、

　 そんな事考えたくもなかった

　 でも、あいつは不安なんだ…


土方「（人１）…俺がそばにいる…」(ボソッ

　

＊＊＊＊＊

続く

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