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落ち着いたらしきAの様子に真は改めて切り出す。
「それにしても、どうしてこんなに観ようと思ったの？コズプロで何かあった？」
『あ〜……仕事でだいぶやらかしちゃって。もっと自習しなくちゃなって』
“自習”のために2winkの資料を漁るということは、あの二人を呼び間違えたと考えるのが妥当だろうか。
夢ノ咲でも二人がヘッドホン無しのときなんかによく起こりえたことだが、“星見”の彼女的にはそれは許されないことだったのだろうな、と真はぼんやりと思う。
「そっか、無理しないでね」
『あは、ありがとうございます』
そう言いながらホッとしたように笑った彼女は「どんなミスをしたのか」と聞かれなかったことに安堵していたようにも見えた。そしてその反応は概ね真の予想通りである。
「あっそろそろ時間だ！またね〜」
『はい！』
でもまァこの様子なら彼女も無理をすることはないだろう。
ニコニコして手を振るAに手を振り返しながら、真はその時はそう安心してシアタールームを後にした。
……その時は。
＊
午後十時を回った頃だろうか。
忘れ物を取りに戻り、ようやく帰路につこうとした真は向こうから大神晃牙が歩いて来るのに気がついた。
「おう」
「あれっ晃牙くん、お疲れ様〜。こんな時間にどうしたの？」
「あいつからホールハンズで第三シアタールームに来るように言われたんだよ。ほら」
晃牙が見せたスマホの画面には、真もよく知る“彼”からのメッセージが。
「お前の方には来なかったのかよ？くそ、なんで俺様だけ……しかも要件書いてねぇし」
「あ、僕も一緒に行くよ」
あの子が鍵をちゃんとかけたか不安だし、と心の中で呟きながらも一緒にシアタールームに向かう。
シアタールームへ続く廊下はさっきまでいた廊下とは違い電気がついておらず、ホラーゲームに出てきそうな雰囲気をかもし出していた。
が、その中。
その真っ暗闇の中に差し込むネオンカラーの光を見て、真は血の気が引いたような気がした。
「うん？第三シアタールームから光が漏れてんな……って、おい！？」
晃牙の静止の声も聞かず真は走り出す。
そんな、まさかそんなわけがない。だってもう十二時間は経っているのだから。
まともな人間にそれが出来るはずがない！
そんな真の祈りにも似た思いも虚しく、ルーズリーフで埋め尽くされたその部屋の真ん中に彼女は座っていた。
虚ろな水色の目で、延々と流れる映像を眺めていた。
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紅鮭@くじら(プロフ) - 甘風さん» 星見のキャラを気に入っていただけてすっごく嬉しいです〜！ありがとうございます(..›ᴗ‹..) 更新がんばります！！ (2022年12月9日 16時) (
レス) id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭@くじら(プロフ) - みるタピさん» コメントありがとうございます！そろそろ更新速度戻す予定なのでこれからもよろしくお願いします！(⑉• •⑉) (2022年12月9日 16時) (レス) id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
甘風 - とっても面白くて好きです！更新頑張ってください！星見ちゃんのキャラが良い...！ (2022年12月5日 23時) (レス) @page33 id: e3065dc72d (このIDを非表示/違反報告)
みるタピ(プロフ) - とても楽しんで読ませていただいています！テスト大変だと思いますが頑張ってください！ (2022年12月5日 18時) (レス) @page33 id: c5e7b71543 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭@くじら(プロフ) - 立花さん» 立花さん、コメントありがとうございます！！正直ギャグには全然自信がないのでそう言っていただけて嬉しいです！笑 更新がんばりますね〜！！ (2022年9月30日 21時) (レス) id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
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