普通の審神者ですってばぁ！！！

なぜに？ ページ11

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『いやいやいやいやいや、、、


　何で解体するんですか？新しい審神者を送れば良い事でしょう？』



「それは刀剣男士の全体的にレベルが高いブラック本丸ならですよ


　此処の本丸は刀剣男士のレベルが低い


　しかも誘拐事件を起こした本丸です、評判もかなり悪い


　となれば解体して新しくするんです」





は？レベルが低くてもあげりゃ良いだろ


此奴なに真顔で言ってやがんだ？





「まぁ、、私だって好きでやってるわけじゃありません、、


　本丸を解体するって、、、とっても悲しいんですよ」





そう言った女の人の顔は


とても辛そうで苦しそうだった




、、、変な事思って本当にすみませんでした





「誘拐を起こした本丸に審神者を送ったらどうなると思います？


　きっと馬鹿な奴らがその審神者に酷い事するんですよ？


　前にもそういう事があって命を絶った審神者がいました、、、


　その審神者は、、、とっても、優し、い人、、で、した、いつ、も、、、笑ってて


　わ、私がぁ、、、！は、初めてたん、、ヒック、、、！、、担当した、、、！


　本ま、、本丸、、でぇッ、、、！！私、、気づけなくってぇ、、、！！」



『っちょ！？涙拭いてください！！』





いきなり泣き出した女の人にハンカチを渡すと


ありがとうと礼を言われた





「グズッ、、、！


　というわけで、その門から真っ直ぐに歩いて千本鳥居を潜ってください」





門を指差す女の人


その時、うちはとある考えが浮かんだ





『、、、あの、此処の本丸、、


　此処の本丸の審神者に私がなっても良いでしょうか？』



「は？」





うわぁお、良い顔ー


顔がピタリと動きを止めたぁ





「、、、虐められるかもしれませんよ？」



『ま、まぁ、、、耐え抜いてみせます』




「死にませんか？」





女の人の顔は真剣だった


まさに生半可な答えじゃ許さないぞこの野郎的な顔





『、、、は、はい』



「そうですか、、、ならこの契約書にサインしてください」





出された紙にうちの真名を書く





「これで契約完了です


　、、、本当に、死なないでください


　あと、、、この本丸の審神者になってくれて本当にありがとう、、！！」



『は、はい、、、！』





あ、やべ


うちもちょっと涙が出てきた



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