最低で最高の兄弟たち

#8 ページ11

あろえ視点

はぁ数学暇だな…
この先生無駄話多いから苦手なんだよ
みどりくんだって眠たそうにうたた寝してるし

俺はふとグラウンドを見た

あれ？げん兄とぐち兄が走ってる…
ああ、合同体育なのかな？
面白そうだしちょっと見てよっかな

あ、げん兄1番目だ。
いつもぐち兄が1番なのに、またなんか賭け事でもしたのかな？

先「おい！あろえ！聞いてるのか！」

ar「え、あ！はい！」

先「問5の問題、解いてみろ」


やっべぇ、外見てたから問題全然わかんないんだけど！？

((ﾂﾝﾂﾝ

ん？

みどりくんが俺の腕をつついて自分のノートを差し出してきた


md「ｿｺ、答ｴﾄ式ｶｲﾃｱﾙｶﾗ…(ｺｿ」

ar「ありがとう！みどりくん！(ｺｿｯ」


みどりくんのおかげでクラスメイトの前で恥じ掻かなくて済んだ。
俺が問題の答えと式を書き終わったと同時に学校中に授業の終わりを知らせるチャイムが鳴り響いた。


ar「みどりくん、さっきはマジでありがとう！」

md「ﾍﾞﾂﾆ…」


次は掃除の時間か…
またあの時間が来るのか…

─────────────────────
たらこ視点
mb→モブ

mbA「おーい、たらこ先に行っとくぞ！」

tr「あぁ！待ってよォ！」


同じ掃除場所の友達に置いていかれそうになり片していた教科書を乱雑に閉まった


mbA「あ、雑巾どこやったっけ？」

tr「教室のベランダじゃないの？」

mbB「マジ？たらこ取ってきてくんね？」

tr「しょーがないなー、貸しひとつな」


俺はさっきまでいた教室に戻りベランダに出て雑巾を取りに行く。

ん？あの黄緑色の髪の人ってあろ兄？
なんで校舎裏にいるの？


tr「おーい！あろ…に…」

mbC「おい、金持ってきたんだろな？」

mbD「俺らに逆らったらわかってるよなぁ？」

ar「持ってきたってば、これ…」

mbC「は？4000円ポッキリで足りると思ってんのか？」

mbD「1万は持って来いって言ったよなぁ？」

ar「そんなこと言われたって俺にだって限界があるんだからしょーがねぇじゃん」

mbD「あ？んだとゴラァ！」

ar「ッ!? 痛った…」


えっ、え！？
ど、どうしよう…あろ兄が殴られ…
そうだ、兄さん達にぐち兄とげん兄に連絡…

俺はポケットに入っていたスマホを取りぐち兄に電話した。

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