最低で最高の兄弟たち

#9 ページ12

ぐちつぼ視点

gt「らっだぁー！箒片付けるから早くしろ！」

rd「急かすなよぐちつぼ！」

gt「うるせぇ！お前がちんたらするからだろ！」

ru「ちょいちょい言い合いしないよ〜？」

俺とらっだぁが言い合いをしている最中にポケットに入っていたスマホが震え出す。

あぇ？電話？
こんな時間に誰からだ？

スマホ画面には"たらこ"と書いてあった


gt「もしもし？たらこどした？」

tr＜ぐち兄…あろ兄が校舎裏で殴られて…血だらけで…助け…

gt「は？あろえが殴られてる？」

tr＜うん、金貸せって言われて金渡して足りないって言って殴って…、俺どうしたらいいの…？


声が震えに震えきってるたらこ
相当動揺しているらしい、早く行った方が良さそうだな…
校舎裏なら原人もいるだろうし


gt「分かった、よく話してくれたな」

tr＜う、うん…

gt「後は兄ちゃん達に任せとけ！」


とりあえずたらこを落ち着かせて電話を切りらっだぁ達を放って校舎裏に急ぐ。

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あろえ視点

いってぇ…、昨日よりも酷いじゃん
これ以上傷増えたら流石に隠すの限界がある…

mbC「なんとか言ったらどうだ？」

mbD「"申し訳ありませんでした"って土下座したらこの4000で許してやるよ？」


は？土下座なんかする訳ねぇだろ
そんなのしたら俺が負けみたいじゃん


ar「する訳ねぇ…だろ…」

mbD「あ？舐めてんのか？おい！」


ああ…、流石にこれ食らったら痛いだろなぁ…

静かに覚悟を決めて目を閉じた
だが一向に痛みを感じない
俺は恐る恐る目を開けると、そこにはぐち兄とげん兄が立っていた。


gt「俺達の弟に手ぇ出したこと後悔しろよ」

gn「俺達の弟がお世話になったねぇ？ちゃんとお返しするからね？」

ar「え、なんで兄さん達がいるの…？」

cn「はいはい、あろえは喋んないよ」

ar「コン…ちゃん…？」

cn「ぐちつぼ、たらこから電話もらったみたいでね？鬼の形相でここまで来たんだよ？」

ar「え…？兄さん達が…？」

cn「全く2人とも弟のことになるとすーぐああなるからね、あいつらなりに心配したんだよ」

ar「でも、俺…」

cn「喋んないって言ったよね？ほら保健室に行くよ、後は2人に任せよ」


俺はコンちゃんに抱かれ保健室に運ばれた。
後ろではぐち兄とげん兄の荒々しい声と殴る音が聞こえる。
普段喧嘩とか暴力とか気に食わないくせに…

そこから俺は静かに眠りについた。

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