【鬼滅の刃】変化なんてありゃしない【東京喰種】

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｢こっちだって生きていく為なんでね……いただきます｣


仕留めてから気づいたけれど、こいつが着ていた服は真っ黒で、背中には滅の文字


やってしまった。


頭に浮かぶのは己の判断の甘さを叱責する言葉

鬼殺隊の親玉は、今まで目立った鬼の被害のなかったこの場所で、隊士が死んだとなれば増援を寄越すだろう

こうして食事を続けていればいつの日か鬼殺隊に存在がバレることはあるだろう、と考えていたがやってしまった


早急にこの場をまた立ち去らなくてはいけない

鬼舞辻無惨にこの事は伝わるだろうが、アイツが助けるような事はしないだろう
したとしても、俺が死にかけている所に現れて
｢鬼にならないか｣
そう誘ってくるだけだろう


鬼になんてなりゃあしないさ。俺は喰種として生きるのが性に合っている
喰種として生きて、いつか死んでいく
それくらいが俺にはちょうどいい。不死性なんて持ってしまったら、それこそただの獣になってしまう


人であり、喰種でありながらも懸命に、誰かのためにと必死でもがきながら生きている金木くんの事を思い出す。
彼の生き様は面白い、思わず顔がにやけてしまう


俺は君みたいにはなれそうにないよ、金木くん
ここに来た後悔があるとすれば、君の行く末が見れないのが後悔かな




そんな事も考えつつ赫子を使い、森の木々をかき分けただひたすらに山を越えていく

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