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5▼猫 ページ6

……いやぁ、驚いた。




まさか六つ子さんたちがニートだったなんて。





夕食も終わり、私は部屋の隅で1人
小説を読んでいた。




私はミステリー小説が大好きで
特にこの骨を愛でる女性と男子高校生が
色々な謎を解いていくという内容の小説がお気に入り。







「Aちゃん!!!何読んでるのーーーー!!!」

「うわぁぁぁっ…十四松くん……驚かせないでよ…」







ダボダボの袖をぶんぶん振って、
私の小説をのぞき込む十四松くん。
文字がいっぱいで、きっと十四松くんには読めないだろう。






「すっげー!文字がいっぱいだーーーー!」

「あはは……」

「こら、十四松
Aちゃんは本読んでるんだから、邪魔するなよ…まったく」

「はーーい!」







チョロ松くんが十四松くんを止める。



チョロ松くんは真面目なのにどうして働けないんだろう…。
きっと何か裏があるはず。オタクとか……。




十四松くんはおふざけが過ぎるから……
トド松くんとか面接に女の人がいたらすぐくっつきそう。
おそ松くんもカラ松くんも……




一松くんはそもそも仕事とか興味無さそう。




よく考えてみるとみんな無理じゃん。






「そりゃニートだよね……」

「……俺は社会の燃えないゴミだから」

「一松くん……びっくりした…
一松くんは優しいし、社会の燃えないゴミなんかじゃないよ」

「…………」



無視ですか。



一松くんは結構口数が少ない。
話し掛けても一言返せばあとは無口だし。


六つ子の中で一番喋らない人だと思う。
……偶に話し掛けてくるぐらい。






「一松くんって無口だよね」

「そう」

「口数も少ないし…」

「………」




ほら、また黙り込む。
でも一つだけ、目を輝かせる時がある。



それは、猫の話をしている時。



試しに今度猫カフェに連れていってみようか。




「ねぇ、一松くん」

「何回もなに?」

「明日、空いてる?」

「ニートだから空いてる」

「猫カフェ、行ってみない?」




無気力そうな目を少し輝かせて
「俺なんかでいいの」と言いった。


思ってることと絶対反対の事言ってるな。



「まぁ、行ってあげてもいいけど」

「……一松くん、猫好きだもんね」

「別に、趣味だから」

「じゃあ明日、行こうね!」







___口数が少ない君の、一番の楽しみ。

6▼猫カフェ→←4▼新事実



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作者名:萌花 | 作成日時:2015年11月21日 1時

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