Knights子育てはじめます

子育て3日目 ページ19

「A！寂しくなかった？羽風に何もされなかった？」


「せなっちは俺をなんだと思ってるのかな」


「ロリコン変態犯罪者」


「朝から辛辣！」


1日休んですっかり元気になった瀬名は朝登校するとすぐにAの元へかけて行った。羽風の膝の上に大人しく座っているAを見て瀬名はとても焦っていた。Knightsの可愛い可愛い、目に入れても痛くないほど可愛がっているお姫様が自分のいないうちに羽風なんぞに汚されていないかと、気が気がじゃなかった


「心配しなくてもちゃんとAちゃんのお世話してたよ」


「何回か本気で警察につき出そうとしたがな」


「あれはほんとに気持ちが悪かったな☆」


「羽風何したの」


昨日1日ですっかり仲が良くなったAと羽風。Aも羽風から離れようとしないし、羽風は離す気がない


「泉ちゃん、そろそろいいかしら」


そんな和気あいあいとした3Aメンバーに声をかけたのは鳴上嵐


「ああ、ごめんねなるくん。A、おいで」


いくら羽風に懐いていてもママの方が大好きなお年頃。名前を呼ばれ振り向きあっと言う間に羽風から離れて行ってしまった


「今日はなるくんのとこで面倒見てもらうからねー」


『なーちゃー！』


「うふふ、いらっしゃいAちゃん」


嵐を見た瞬間にかけて行くA。そんな所も可愛いな、なんて思う3Aメンバー


大きく腕を広げしゃがんでやり駆けてくるAを抱きとめる嵐。きゃー、なんて楽しそうに笑うA。もうここは3Aメンバーにとって天国でしかなかった


「じゃあなるくん、今日一日よろしくね。まあうちのクラスみたいな問題児もあんまりいなさそうだし、安心して任せられるよ」


「任せて頂戴！責任もってAちゃんのお世話をするわ！」


「Aもなるくんの言うことちゃんと聞くんだよ」


『はーい！』


「じゃ、そろそろ行くわね」


予鈴もなり、嵐はAを抱き上げ来た道をもどって行った


Aがいなくなった教室には静けさが漂っていた

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