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結構体を動かしたからか、昨晩はよく眠れた気がする…おかげでスッキリと目が覚め、キッチンで朝食を作り始める
お米をセットして味噌汁を作り、シャケを焼く
今日は時間に余裕があるから卵焼きも作ろうかな…うん、やっぱり朝は和食だよねぇ
そうだ、暫く居るのだとしたらアイスコーヒーも作っておかないと…確か戸棚に前来た時に買った粉があったはず
僕は飲まないから買わないし、予備のストックが無いんだよねぇ…今日買った方が良いかぁ
グリ「…はよ、早えな」
『おはよ…ほら座って、食べるよ』
グリ「おー」
まだ寝ぼけているやつにコーヒーを渡し、それを飲んでいる間に朝食を並べる
自分も席につき、手を合わせてから食べ始める
そういえば、着いて来るって言うてたけど、竜貴や浅野達もだんだん霊力強まって来てるから見られたら流石にまずいよなぁ
『…外出る時、一応人間の服着ておいて…前来た時買ったのあるよね?』
グリ「あ?…なんでだよ」
『霊力高い人間に見られたら大変でしょ』
グリ「殺しゃあいいだろ」
…これだから野蛮人は嫌なんだよねぇ
『馬鹿なのぉ?殺せば良いってもんじゃ無いって言われなかった?前にも勝手な事して怒られてたよねえ?その小さい脳味噌で考えたら?』
グリ「チッ……わかったよ」
承諾したのでたれば余程の事が無い限りは大丈夫だろう、と無意識の内にフラグを建てながら食事を終え、準備が終わり次第リビングに戻る
普通の人間に寄せて造られたカラダだけど何故か日焼けはしない…造ったやつの意図は汲めないが便利だからいいかぁ
日焼けをしないということは、服の形に拘る必要も無く、日焼け止めを塗らなくとも涼しい格好ができるのだ…結構ありがたい
とは言え、肌を出す趣味も無いため、適当にシャツとスカート、靴下を身に付ける
トートバッグにお財布と携帯、メモ帳、ペンを入れて肩に掛ける…お外、暑そうだなぁ
少し憂鬱に思いながらも一階に降りると既にグリムジョーもリビングに降りていた
グリ「おせぇ」
『はいはい…アンタと違って準備があるの』
グリ「…ケッ、さっさと行くぞ」
…コイツ、勝手に着いて来るくせに…なんで偉そうにしてるわけぇ?ほんと意味わかんない
まぁ僕としても、さっさと行ってさっさと帰りたいから無駄な時間は使わないけどぉ
『……あつぅ』
グリ「…ハッ、人間は弱っちいな」
『わかりきった事でしょ』
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作者名:胡麻 | 作成日時:2020年4月21日 1時