好きな人に彼女が出来た件について。[ 終 ]

噂は噂に噂を呼ぶ。 ページ33

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泊まった次の日、
普通に学校だったのもあり、


わりかし家が近い九井くんを早めに送り出し、





私は2度寝しかけた。
ピンポンの連打で、眠気は消えたけど。



｢……………眠い、｣


九井｢寝不足だろ、それ。｣





｢九井くんのせいだってば、
いいですか、九井くん、契約？買った？
なんていうんだろ。まぁとりあえず！！



私があなたのご主人様なので、


自己犠牲とか、何とかしたら怒ります！
返事は？｣


九井｢ご主人様の前に、女だろ。｣






なんて、笑いながら言われてから、
ちゅっとしたリップ音が響いて、


頬に唇が当たった。





これはまずい、九井くんキス魔かもしれん。


世の中の女子のファーストキッスを、
キス魔九井くんに奪われてしまう。


これは、やばい。





九井｢なにやってんだよ、早く行くぞ。｣



って、先歩いてた九井くんに駆け寄ったのなら、
後ろから女子の声。



しかも、きゃーー！って感じ。





『私さっきみたけど、
今井さんちから、2人出てくるのみた！』


『え、やったってこと？やばーー、』





『公共の場でイチャつくなよ、リア充。』




なんだあれ、なんなんだあれ。
つか、やってないし、寝たし、普通に。


なんなら、私なんて寝れなかったんだからな。





相手にするのもめんどくさい為、
そのまま無視をしたのなら、



それが気に食わなかったのかは、知らない。



『アバズレ、びっち、尻軽！！！』



なんて言葉が聞こえてきて、
まるで、私の友達が悪く言われてるみたいで、



それがムカついたから、


真っ向勝負はダメなんでしょ、
でもね、九井くん、乾くん。





私はわりかし、正面から突き進む女だから。



気づいたら、その女たちの頬を叩いてた。





｢九井くんはそんなんじゃないし、
ほかの友達も違うもん！！！
それに私は純情乙女です！！！！



サンタさんはまだいると思います！！！｣




なんて、声を大きく言えば、

ぐいっと引き寄せられるようにと、
肩を抱かれたから、見上げたのなら、




九井くんで。




九井｢そーゆーこと、こいつ乙女なの。
チューするだけで、顔真っ赤にしちゃうほど。





次なんか言ったら、葉山みてぇになるからな、｣





手を繋がれて、引っ張られる。
いや、九井くん、それ言ったら、



犯人私とあなたになります。


ちくられたらどうするんですか。





乙女なの、ってなんですか、
あぁずるいずるい、





傷ついた心が、閉じてく。

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