小さな幽霊達に狙われてます【浦島坂田船】

さんわ ページ4

Aside

「…そういえば皆さんっていつまでいるんですか？」

お菓子を食べて満足げな4人に聞いてみる

すると4人は顔を見合わせ

う「…1年。だっけ？」

ポツリと呟いた

1年…いちねん…Oh……

　「なんか…頑張ってくださいね」

志「いや、Aが俺らに倒されてくれればもっと早く帰れるんやけど」

必然的に上目遣いになる瞳でこちらを見てくる志麻さん

…そういえば

　「さっきから言ってる倒す…ってどういうこと何ですか？」

そういえば自分が何故狙われているのか私は知らないままだった

坂「…Aって霊感あるやろ？」

　「まぁ…あるにはありますけど」

たしかに人より幽霊が見えたり怪奇現象にあったりはする

セ「俺らの世界の食事はな？普通の食べ物でもいいねんけど人間の『生気』が基本なんよ」

坂「でもな、自分達を認知できる人からしか摂取できないねん」

そこまで聞いてやっと察する。

これは倒されては不味そうだ

セ「ま、それで今年はセンラ達に連れてこいって言われたんよ」

う「あ、その時にこのサイズにされただけだからな！」

なんて抗議の声に耳を傾けながら

　「あの、倒すの基準って…」

志「あぁ、恋に落とすことやよ」

　「……え？」

恋……恋ってあのloveのやつだよね？

う「そ、落としたら契約して生気をとれるようになんだよ」

志「ほんまめんどくさいよなこの仕組み」


……とりあえず一つだけ分かったことがある。

『絶対に恋に落ちてはいけない』

ということ

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