【黒子のバスケ】海常バスケ部3年マネージャーの話 (ページ21)

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笠「おし、じゃあ帰ろーぜ」

そう言って幸は立ち上がる。

『うん』

私も続いて立ち上がる…が、やはり体に力が入らず後ろに倒れる。

やば、後ろはマズイ…。

そう思った時、

笠「Aっ！」

前から腕を引っ張られ、私は幸にもたれかかる状態になった。

笠「だ、大丈夫か…？」

あー…やっぱ無理か…。

『ごめんごめん、なんか変なん吸わされちゃって体に力入んなくて。悪いんだけど肩貸しt

その瞬間、ふわっと浮き上がる体。

…え、何？何が起こって…

下アングルからの幸。

浮いている体。

私は全てを察した。

幸にお姫様抱っこされてる…！！

『ゆっ、幸！だだ、大丈夫だから！重いから！』

笠「重くなんてねーよ。お前、バスケ部で鍛えてる俺をナメてんのか？」

『そういう訳じゃないけど…』

笠「なら何も気にすんな。肩貸す方が負担かかる」

『…ありがと』

笠「おう」

幸はそのまま歩き出す。

私は幸の顔をじっ、と見ていた。

やっぱり幸はカッコいい。

下からでもえぐい。

…あれ？なんか急に赤く…。

笠「っあんま見んな」

幸が照れてるのが嬉しくて、私は手を幸の耳たぶへ伸ばす。

『っはは、熱っ笑』

笠「うるせー黙れ」

そこは信じられないくらい熱くて、つられて私の頬も同じように熱くなった。