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「!?何だ!?」
3人の男性は全員驚いた顔をしている。
?「お巡りさんっ、こっちです!」
路地裏を出たところからそんな声が聞こえた。
「クソっ、逃げるぞ!」
3人の男性は声のした方と逆の方向へ逃げていった。
た…助かった…。
何とか上半身を起こして声のした方を見ると視界が真っ暗になった。
いや、抱きしめられてる…?
?「名前呼ぶ相手が違ぇだろーが」
その、声は…。
『ゅ、幸…?』
紛れもない、ずっとずっと前から好きな人だった。
『っう…ふっ、ん、ぅうっ…幸の…ばかっ、!』
笠「ごめん…ごめんな」
私は幸の背中に手を伸ばし幸の服を掴む。
『自分だけっ、言い逃げして、ズルいっ…!返事したいのに無視っ、されるし…本っ当…不器用すぎる!バカバカっ、マジでバカっ!』
笠「本当ごめん…」
『私、私だって、ずっとずっと、中学のときから幸のこと…す、すき、なのに…!』
笠「……え?」
その瞬間幸は私の肩を掴み、ガバッと引き離す。
やば…顔見える…
私は咄嗟に顔を下に向けた。
笠「A…こっち向け」
『…やだ』
笠「…A」
『やだ、無理っ…』
すると幸は肩に置いていた両手を私の頬に添え、強引に目線を上に向かせた。
私の顔を見ると幸は一瞬で顔を耳まで赤くした。
『ばか見んな、!』
笠「今の…本当か?」
『…なにが』
笠「Aが、俺のこと…好き、って…」
…何で何回も言わせんだコイツは。
『っ…本当!す、すきっ…何回も言わせn
ちゅ、
突然…幸と私の唇が重なった。
初めてのキスは涙の味で、少ししょっぱかった。
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作者名:RIN | 作成日時:2020年10月11日 23時