ところで既に載せた話でも、ちょくちょく修正してます。呼び方とか変えてます、内容に関わる所は変えないようにしてます ページ12
「それで、その秀策さんは今どこなんです?」
店主のお父さんを何故か名前呼びして嬉々としている銀さん。
「ああ、この店には居ませんよ。私の父は大工なので、ここからまたちょっと離れた現場で解体作業中だと思います。」
今道のりまでの地図を持ってきますね、と言い残して店主さんは急いでのれんの向こうへと消えていった。
残された私たちを見つめる他の従業員達の痛いほどの視線に逃げるように店に出る。
店の外に停めてあったパトカーは姿を消し、近くの店をうろちょろする神楽ちゃんを見つけた。
「おー、どうだったアルか、お前ら。」
出てきた私達に気付いてこっちに歩み寄ってきた。
「少しだけど手がかりを掴めたよ!限りなく透明に近い手がかりだけど!」
それでも意気揚々とした新八くんは、やはり見えてきた希望に胸を膨らませているのだろう。
「てか、アイツらは?俺達置いてもう帰っちゃったの?帰り俺らどうすんの、歩いて帰るの?」
すでに帰りの事を案ずる銀さんに、しょうがないじゃないですか、と慰める新八くん。
「んー、ここの店主に車貸してもらえるか聞いてみるか。あ、でも返すのが面倒だな。」
「いやさすがにそれは迷惑かけすぎですよ銀さん。」
新八くんが彼の提案をいつもの様に否定していると、紙を持った店主が現れた。
「ここです。」
そう言って店主が見せた地図に赤い筆でバッテンに記された所が二つあった。
この二つが今私達がいる場所と秀策さんがいる場所らしい。
「....まさかな」
銀さんの口からとても小さい呟きが聞こえたような気がしたが気に留めなかった。
「うわ、これ中々遠いですよ、徒歩で行くのは気が引けますね。」
げんなりとした顔で地図上でも遠く見える二つの印を交互に見る新八くん。
「新八、文明の利器に頼ってばっかりだと心身共に怠けていくぞ。
ところでおっさん、車ってレンタルできますかね。」
「ガッツリ頼ってんのはオマエだろーが!!」
言葉の前後で矛盾ばかりする銀さんの戯言に、新八くんのツッコミが冴え渡る。
「お、坊ちゃんご馳走さん!」
「今日も美味かったでさぁ!」
戸を開く音と共に数名の男の人が笑顔で店主さんに声を掛けた。
「いえ、こちらこそ毎度、...あ、そうだ、茂吉さん。今からまた現場に行くんでしょう?良ければ彼らを乗せてってくれます?」
突然の頼みに驚くものの「まあ、坊ちゃんが言うなら構いませんぜ。」と彼らは承諾してくれた。
工事現場の音とセミの鳴き声耐えるならどっち→←どんな小さい光でも、それは光に変わりないのだから、そこ目がけて暗闇から脱しろ
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のと丸(プロフ) - 餅みそさん» ありがとうございます!!更新頑張ります(●´▽`●) (2019年7月30日 12時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
餅みそ - こういう話し好きです!続き楽しみにしてます。更新頑張ってください (2019年7月29日 19時) (レス) id: bfc2e3a90c (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - MIRAIさん» コメントありがとうございます!!読者様にワクワクできるよう話を練っているので、そう言っていただけて本当に嬉しいです!!(´>ω<`)これからまたどんどんストーリーが展開していくので、どうぞ最後まで楽しんでって下さい!! (2019年7月26日 5時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
MIRAI - 先がわからなくってドキドキしながら読んでます!とっても面白いです。頑張ってください!! (2019年7月26日 3時) (レス) id: c6a480e818 (このIDを非表示/違反報告)
のと丸(プロフ) - 金持ちのボンボンになりたいさん» コメントありがとうございます!!ミステリー!そう言って下さるとは思いませんでした!(*^^*)これからもどうぞ楽しんでいって下さい!! (2019年7月25日 14時) (レス) id: 3187970ecf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のと丸 | 作成日時:2019年7月18日 20時