ジュース ページ27
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『悪いけど、自販機行ってもいいかしら』
杏「もちろん!」
桜乃はコクコクと頷いてくれた
杏「トマトジュースなんて、珍しいわね…」
桜「よく見たら朔間先輩…牙があるんですね」
杏「ほんとだ…なんだか吸血鬼みたい…かっこいい!」
その会話はトマトジュースを飲んでいるAの耳にも届いた
『ふふ…』
血、吸われてみる?
Aは2人に近づき、後から彼女たちの耳元で囁いた
『なんちゃって…』
杏「…っ」
桜「わわっ…」
てっきり退けられると思っていたAは驚いた
2人は顔を紅くさせ、口をぱくぱくさせていた
『おーい、大丈夫?』
目の前で手を振るA
杏「き、急にびっくりした…」
桜「ドキドキしました…」
同性でもこんな美少女にやられると一溜りもない
それから何故か2人になつかれたA
杏「Aさんってほんとに吸血鬼なの?!」
桜「知りたいです…!」
『どうかしらね』
ふふ、と微笑む
『早く行かないと、越前の試合終わるわよ』
トマトジュースの缶はもう空だった
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杏「ウソ…深司君が押されてるなんて、それにあのボーシの子…左手で打ってる!どうなってるの!?」
Aたちがコートについた時には会場が盛り上がっていた
『ランキング戦よりもっと強くなってるわ…』
あっという間に4-0の越前リード
だが…ボールを返そうとした越前が一瞬止まった
『越前…?』
杏「深司くんアレを…」
『(パワーが一瞬0になった?)』
Aは目を擦り、越前をじぃっとみた
そしてまた止まりかけた時
越「_にゃろう!」
越前は体を回転させて無理やり打ちにいった
すると越前の手からラケットがスルリと抜けた
『越前!!』
「危ない!」
ラケットはポールに当たり、真っ二つに…そしてその破片が越前の目元へ飛んできた
傘を桜乃に預け、急いでAは救急箱を持ちレギュラーたちの元へ走る
竜「朔間!早く来てくれ!!」
『わかってるわ!』
そしてすぐさまベンチに座る越前の目を見る
『瞼が切れたのね…眼球は問題なさそう』
その言葉にホットするレギュラー陣
とりあえず、清潔な布で瞼を押さえるがすぐに赤くなってしまう
『止まらない…』
菊「うひー痛っそ…」
海「ケッ ざまあねぇな」
大「俺も手伝うよ」
二人がかりで止血するが…止まる気配はない
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無糖(プロフ) - 白さん» わああ!ありがとうございます!嬉しいです!更新頑張ります!! (2020年7月30日 10時) (レス) id: eb829fd00a (このIDを非表示/違反報告)
白 - 凄く面白くて夢主ちゃんも凄く可愛いくて大好きです。これからも更新頑張って下さい!応援してます^ ^ (2020年7月29日 20時) (レス) id: d299243d91 (このIDを非表示/違反報告)
無糖(プロフ) - カリンさん» 了解しました!応援ありがとうございます!頑張ります!! (2020年7月25日 18時) (レス) id: eb829fd00a (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - 無糖さん» なるほど…!機会があれば朔間兄弟出していただけると嬉しいです…!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年7月25日 12時) (レス) id: 85cfcf0d25 (このIDを非表示/違反報告)
無糖(プロフ) - カリンさん» 一応考えてます!零さんよりちょっとだけ日光に強いくらいですかね…!血はウェッってなっちゃいます笑 (2020年7月25日 9時) (レス) id: eb829fd00a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:無糖 | 作成日時:2020年7月16日 7時