夜兎ガールと嫉妬 ページ34
「随分と上機嫌だねぇ」
と冷笑する太宰に不覚にも悪寒を感じた
『だから?と云うか、今怪我の治療してて忙しいから
用が有るなら後にしてヨ』
太宰から視線を逸らして赤く染まったタオルを
机に置いて消毒液に手を伸ばす
太宰に動揺しているのを悟られたく無かったからだ
『てゆーか、太宰は何時からそこにはいたの?』
視線は向けずに零すように云う
「社長が出ていった後直ぐだよ」
___________________え?
『全然気付かなかった・・・・・・』
「・・・・・・・・・」
カチャン_______________
『ッ!!?』
太宰は無言で医務室の鍵を閉め、顔に影を落としながら歩み寄って来た
ゆったりとした足並みに、空間に響く革靴の音が
緊張感を高める
私が座っている椅子の前に立って見下ろしてきた
「A・・・・・・・・・そんなに社長に褒められるのが
良いの?」
『え・・・・・・・・・・・・?』
私を見つめている太宰の目には光が灯っていなかった
_____________________________________________
太宰side
『全然気付かなかった・・・・・・』
そのAの言葉に心が"黒く"染まった
君が社長の事を私よりも尊敬しているのは
知っていた。無論それは周知の事実だ
でも_______________
扉の鍵を閉めた。
邪魔されたくないからだ
態とらしく靴音を立てて歩いていく
君を逃がさない為だ
彼女の前に立って綺麗な硝子玉の様に澄んだ
目を見つめた
「A・・・・・・・・・そんなに社長に褒められるのが
良いの?」
『え・・・・・・・・・・・・?』
自分の口から冷気が出ているのが判る
自分でも判っている。
私の心を支配しているのは
_______________嫉妬心だ
「君が気配に気が付かないなんて、
余程浮かれていたんだねぇ・・・・・・」
『べ、別にそんなんじゃ・・・・・・・・・』
顔を逸らした彼女の瞳には明らかに同様が見えた
「(嗚呼、この表情は・・・・・・・・・)」
"加虐心"が煽られる
「治療中だろう?私がやってあげるよ」
『っ!??』
彼女の手から包帯を奪い去り
前に屈み込む
目の前に陶器の様に白い肌が見える
ナイフが刺さった傷は、既に塞がりつつあった
その腹部に手を伸ばし包帯を巻いていく
『な、何云ってんの!!?別に良いかr
ヒャァッ!!?』
Aは高い声をあげた
私が抵抗した彼女の腹部を指でなぞったのだ
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ほかほかゴハン(プロフ) - ここなさん» ご指摘とアドバイスありがとうございました。私がテスト勉強の現実逃避で考えついたネタでしたので、深く調べなかったことに深く謝罪致します。ですが、これからもこの作品は続行していきたいと思う所存でございます。何卒これからも応援と愛読をよろしくお願いします (2018年4月30日 8時) (レス) id: 2c3901b695 (このIDを非表示/違反報告)
ここな - フォレストを散策(笑)していたら類似作品を発見いたしました。自サイトでも公開しているなら、はじめの注意書きに書いといた方が良いと思いますよ!!連載開始日もフォレストの方が早いのでパクリを誤解されたのではないでしょうか…?いつも素敵な作品感謝です! (2018年4月30日 7時) (レス) id: 2c732a6e8a (このIDを非表示/違反報告)
ほかほかゴハン(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます!社長は夜兎ガールの保護者ですね。はい←もうお父さん状態です(笑)夜兎ガールの好きなものに社長があるのでファザコン疑惑があります。 (2017年8月19日 17時) (レス) id: 1e8dceb723 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - それで、質問なんですけど、社長って夢主のことを恋愛対象で見てるんですか?それとも、保護者的な立ち位置何ですか? (2017年8月19日 17時) (レス) id: 81354238c9 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 凄い面白かったですっ!! (2017年8月19日 17時) (レス) id: 81354238c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほかほかゴハン | 作成日時:2017年6月18日 15時