【銀魂】女隊士と愉快な仲間達６９

３２７３話 ページ40

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「まあ、書く相手が居ないし無理かな」

桃太郎「居るじゃないスか俺が」

「好きな女の子いっぱい居るから選べないもん」

桃太郎「俺が女装すれば･･･」

「性転換手術しても好きにはなれない」

桃太郎「負け確！？」



明日は二月十日。
街はバレンタインデーというイベントで盛り上がる時期であり、ソワソワしている隊士が居ない訳でもない。だがそんな中で、一切の準備を進めていない私はどうしようかまだ頭を悩ませていた。



「元気にしてるのかな」

桃太郎「･･････」



しつこい、と思われたのかも知れないと、即座に口を噤んだ。部屋を出ようとノートを机に置いて立ち上がったその時「元気っスよ！！」と耳がキーンとなりそうな音量で叫ぶ桃太郎。

振り返ってみれば、真っ直ぐに私を見つめている。



桃太郎「田本も、水川も、橋山も･･･志田も！」

「･･････」

桃太郎「きっと麻雀とか、将棋とか、喧嘩とか！各々好きなこと、やってます！！」

「･･････」

桃太郎「天国で、元気に･･････有り余った元気で、姉貴を見守っててくれてますよ！！」



有り触れた言葉が、ここまで人を動かすというのか。柄にもなく感動という名の感動をして、欲しかったのはこれだったのかと、何より驚いた。



「アイツ、顔はバリバリのヤクザだから、閻魔様に地獄送りにされてる気がするね」

桃太郎「その発言は流石に祟られません！？」



久しぶりに、心から笑えた気がしたような。



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