【銀魂】女隊士と愉快な仲間達６５

３０８３話 ページ42

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旦那と女性が素朴な茶屋を出たのと同時に、店主が威勢の良い挨拶をする。見つからないように程良い距離を保ちつつ二人の様子を伺うと、出会った時よりも確実に会話が弾んでいて、苛立ちメーターは九割だったのが十割になってしまう。
そこまで大きな変化では無いと思うだろうが、全体で見ると満タンなので、相当だ。

そして、あの旦那の顔が一番嫌である。
何故あそこまで表情筋をだるんだるんにさせられるのか、謎でしかない。小悪魔的な女性は男性にモテるという法則は、少女漫画でだいぶ前に習った。その時はキュンキュンして見ていたが、やはり実際冷静になって目撃すると腹立たしい。



神楽「パッキャオ、顔が怖いぞ」

「怖くなんてないさ、ロリータ。生まれつきこんな顔だ」

神楽「待つネ、ロリータは気に入らないアル」

「私だってパッキャオ気に入ってないよ」

新八「僕もモアイは気に入らないです」



不思議な衝突が起こる。呼び方は自分で提案出来る事に決めて、目的の二人から目を離し頭を悩ませていると、驚くべき事に苛立ちメーターは故障した。
前にも何度か爆発しているので、補修をしたばかりだったのだが、それが吉と出たのか割と早くに壊れた。ズキズキとお腹の痣が痛む。

理由は至ってシンプルだ。不注意で躓いた女性が、旦那に両手で支えられていたから。



神楽「･･･あ」
新八「あっ」

「[ピーーー]」



神様、あの男に本気で天罰を。
そう思いながら、私は中指を天に突き立てた。



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