【黒子】赤司家の妹がグレました。

No.20「…お前を娘だと思ったことなど、一度もない」 ページ23

.


「あんたが！！あんたが母さん殺したも同然だ、人殺し！
あんたのせいでどんだけ母さんが苦しんだか、わからないだろ！！！

なんなのよ、この家の人間は…あんたも、あの男も…




地位と名誉だけが大事だと思ってんじゃねーよ！！このクソジジイ！！」


「貴様、誰に向かって物を言っている。」

「うるせえ！！」


「…お前を娘だと思ったことなど、一度もない」





「てめーを家族だと思ったこともねえよ！！！！」


「おいおちつけA！！」




落ち着いてるよ。もう。

お前らが、異常なだけで、




「A、父さんに謝れ。今すぐにだ」

「征十郎、構わん」

「しかし、」

「母さんに謝れ！！いますぐに！！」



なんなの、この男らは。


母さんさえいれば、母さんさえいれば、私は幸せな人生だったんだ





【A、失敗したっていいのよ】

【Aは十分いい子なんだから、もっと自信を持って】



.




「A、落ち着くんだ」

「あんたなんかねえ、




生まれる前から大嫌いだった！！！！」





.




その瞬間に


頬に伝わった熱。

遅れて聞こえた、乾いた音




ジン、と痛みを訴えてくる





.





.




なんで。


殴ったのは、あんたなのに。




なんであんたが、痛そうな顔してんの。



.

No.21「…母さんに、にてた」→←No.19「今日、学校に呼ばれてね。無論、お前のことだ」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す