第101声 ページ5
時はまた少し遡って作戦当日の昼頃…
主『おーい習？そろそろ離して』
月「ぼぐはぁっ、みとめなぁい！！」
主『…人の話を聞こうよ』
金「この人何で泣いてるのにこんなに腕力が…」
作戦について最終確認をしていたが、我慢の限界が来たのか月山さんが崩壊した。
その結果、僕と銀月ちゃんは月山さんに腰に抱き着かれた事でソファーから動けないでいた。
ちなみに危険を察知した翡翠君達は隣の部屋に移動している。
助けて欲しかった…
月「二人に何かあったら、どうするんだ…」
金「月山さん…」
主(結局暴走するのか…あぁ、顔がぐしょぐしょに)
月「これじゃ、僕が今まで傍にいた意味がないじゃないか…」
金「…」
月「…後生だ…最後まで守らせてくれたまえ」
原作とは違って本気でケンの身を案じてくれている彼に
心の中で感謝しながら、頭を撫でる。
主『駄目』
月「何故だい！？ホリの情報を見たろ！戦力は多いに越した事はない！！」
主『習が月山である限り、戦いには参加させない。何度も言ってるでしょ？』
月「…っしかし」
主『私は習がいつも後ろにいるお蔭で安心して戦えるの』
月「…銀月？」
主『死ぬつもりは無いし、死にたくない』
月「なら！！」
まるで子供に言い聞かせるかのように真っ直ぐ、正直な気持ちで、
私の想いを納得して欲しいから。
主『でもやってもいない事で諦めたくない』
金「僕も今度は皆でちゃんと頑張りたいんです」
主『だから、お願い習。皆の逃走経路を守って』
金「月山さんには僕達の心を守って欲しいんです」
月「…心？」
金「皆の無事が僕達を安心させてくれる」
主『習なら信頼できるの、お願い』
金「お願いします」
月「 idiot me…君達の心を守る…任せたまえ！！
この月山習が全身全霊を持って後方支援をしようではないか！！！
…けど、もう少しこのままで」
そういった習に私達は困ったように笑いながら、
二人で習の頭を撫でる事にした。
堀「終わった〜？」
翡「えぇ、先程」
紫「最後まで粘ったねぇ、月山さんは」
翡「まぁ、俺達も前線に出るなと言われれば粘りますよ」
紫「確かに」
堀「昔の月山君は何処に行ったのか…」
翡「昔の方が良かったですか？」
堀「ううん、今の方が何倍も面白い！」
作戦決行直前まで月山さんは僕達に抱き着いたままだった。
続
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黒狐の信乃(プロフ) - 早く更新しないかなと楽しみにしえおられます。何回も読んでます。更新頑張って下さい！ (2018年10月7日 17時) (
レス) id: 643fb61272 (このIDを非表示/違反報告)
sayakafujino30(プロフ) - とても面白かったです!これからも頑張ってください。応援しています。更新待ってます！！！ (2017年7月8日 23時) (レス) id: 2eaecf79b9 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽 - とても面白いです！更新楽しみにしているので、頑張ってください！！！ (2016年8月3日 17時) (レス) id: 749928d283 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - とても面白いです！更新頑張ってください！応援してます！ (2016年6月14日 0時) (レス) id: f74a91c541 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - とても面白いです！！更新頑張ってください！！ (2016年6月12日 22時) (レス) id: f74a91c541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：銀月 | 作成日時：2016年5月2日 17時
