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第123声 ページ27

ちゅくっ



視界が段々と晴れて来る頃に隻眼の王が宇井を攻撃しようとしていて、

その所為で銀月ちゃんの視線が僅かに隻眼の王からズレ、

俺の目の前に赫子が迫っていた。

しかし、足手まといになる位ならと覚悟していた痛みは

何時まで経っても来ない…何が起こった?

疑問に思いながら痛みの代りに腹部から僅かな重さを感じた。

その重さは前に感じたものより軽くなっている…なぜ、きみがそこに





それは、私の体に乗っていたのは…両目に赫子の先を突き刺したまま…

仰向けに倒れている銀月ちゃんだった。








宇井さんが攻撃されたと思って視線がズレていた。

気付いた時には刀や声で対処できる距離じゃなくて、

だから私は篠原さんを狙う赫子の前に割って入った。

私にとってそれは当然の行動の結果。





微かな違和感の後に激痛…





主『っ〜〜つ!?っ!!』





脳まで攻撃が貫通する前に赫子を切り落としたが、

両目とも眼球が潰れているのが分かる。

血が流れているのを感じる。

もしかしたら脳みそが流れてるかもと痛みに思考が飛ぶ。

痛みと熱さに脳が正常に動かせない。

立ち上がって刀を拾わないと…

固いのに暖かい、私は何処にいるんだろう

カネキ君は脳まで貫かれたのに動いて戦うなんて凄いな





主『ぁあ…け、ん…さく、ら』

エ「ケタケタケタッ、おしまい?」






おしまい?なにが?


私は何で生きてるんだっけ?


生きてていいんだっけ?







一番最初にこの世界で見た人は有馬貴将だった。

次に喰種に襲われて、また理不尽に殺されるのが嫌で必死に抵抗した。

死ぬような痛い思いもしたけど死にたくなかったから戦った。




ここまで来るのに沢山の人を巻き込んだ。

それなのに皆優しくて、私の話を聞いて信じてくれた。




いつの間にか、主人公のカネキ君ではなくてケンを好きになって未来を考えた。




たくさん助けて貰って、優しくして貰った恩がある。



私は人として欠損してる部分が多いと思う。



けど、死なないと、生きると、私は私に誓った。

皆を、この先の未来を守ると誓った。

自分に誓った言葉を突き通す位の意地なら私にもある。




エ「ケタケタケタッ、終わったおわった」

主『おわ…らない』

エ「あり?」





こんな所で終わったら”彼女に”顔向けが出来ない!!!





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設定タグ:東京喰種 , 金木研   
作品ジャンル:アニメ
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黒狐の信乃(プロフ) - 早く更新しないかなと楽しみにしえおられます。何回も読んでます。更新頑張って下さい! (2018年10月7日 17時) (レス) id: 643fb61272 (このIDを非表示/違反報告)
sayakafujino30(プロフ) - とても面白かったです!これからも頑張ってください。応援しています。更新待ってます!!! (2017年7月8日 23時) (レス) id: 2eaecf79b9 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽 - とても面白いです!更新楽しみにしているので、頑張ってください!!! (2016年8月3日 17時) (レス) id: 749928d283 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - とても面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2016年6月14日 0時) (レス) id: f74a91c541 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - とても面白いです!!更新頑張ってください!! (2016年6月12日 22時) (レス) id: f74a91c541 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:銀月 | 作成日時:2016年5月2日 17時

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