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第115声 ページ19

時はフェイズ2移行前のとあるビルの中…


金「もう一度いいます、亜門さん。此処を通して下さい」

亜「…お前は何の為に戦っているんだ?」

金「大事な子の傍にいられる未来を手にする為です」



眼帯の真っ直ぐな瞳に俺は、

そう言えば、前に九世とお茶した時にアイツは言っていた事を思い出した。


−私は全てのグールが悪だとは思ってない


あの時は何を言っているんだと頭に来たが、今なら少し分かる気がする。

俺の目の前にいる喰種達は俺の提示する悪には当てはまらないと…

そして喰種というだけで眼帯を区別したくなかった…




亜「そうか…俺はお前に聞きたい事がある、いや、話がしたかった…ずっと」

金「僕も貴方と話がしてみたかった」




当てはまらないなら俺が眼帯と戦う必要がない。

捜査官として目の前の眼帯を捕獲もしくは駆逐するべきなのに…




亜「(違うな…俺はもう眼帯を殺せない)…九世に笑われるな」

金「亜門さん?」

亜「行け。アオギリは俺が抑える」

金「無茶だ!片腕なんですよ!」

亜「これ位じゃ死なんから安心しろ」

金「ッ!?貴方って人は!!」




味方になると言うと何故か眼帯に怒られた。

横で俺の手当てをしてくれている双狐の片割れも何故か溜息をついていて、

もう片方は腹を押さえて爆笑していた。

…俺は何かおかしい事を言っただろうか?




翡「…眼帯さんは先を急いで下さい」

金「でも…」

翡「仕方がないので…この唐変木は俺達が面倒を見ます」

紫「この人が死んだらマズイっしょ?俺達に任せて下さいって!」

金「…分かった。お願いね二人とも」




ここを離れる直前に眼帯が「これが終わったら貴方の話を聞かせて下さい」と言っていた。

それを聞いた俺は悩んでいたのが馬鹿らしくなった。

もっと早く眼帯に声を掛ければ良かったと思ったが、きっと今が最善だっただろう。




亜(今の俺を見て、真戸さんは失望するだろうか…だが後悔はない)

翡「信用しろってのは無理だろうけど、後ろは任せて下さい」

亜「問題ない。お前達を信じる」

翡「…何でお前が偉そうなんだ、おい」

紫「あははっ!やっぱ亜門さんおもしれ―!!」









離れていく3人の気配を感じながら、これから倒されるアオギリ達に同情したくなった。

双狐と亜門さん…銀月ちゃんが聞いたら「何そのオーバーキル!?」と驚くだろう。

「…味方で良かったな、うん本当に」









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設定タグ:東京喰種 , 金木研   
作品ジャンル:アニメ
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黒狐の信乃(プロフ) - 早く更新しないかなと楽しみにしえおられます。何回も読んでます。更新頑張って下さい! (2018年10月7日 17時) (レス) id: 643fb61272 (このIDを非表示/違反報告)
sayakafujino30(プロフ) - とても面白かったです!これからも頑張ってください。応援しています。更新待ってます!!! (2017年7月8日 23時) (レス) id: 2eaecf79b9 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽 - とても面白いです!更新楽しみにしているので、頑張ってください!!! (2016年8月3日 17時) (レス) id: 749928d283 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - とても面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2016年6月14日 0時) (レス) id: f74a91c541 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - とても面白いです!!更新頑張ってください!! (2016年6月12日 22時) (レス) id: f74a91c541 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:銀月 | 作成日時:2016年5月2日 17時

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