【東京喰種】セイレーン3

第109声 ページ13

カネキ君の言った道順で仲間と逃げていたが、

捜査官ではなくアオギリが追いかけてきた。


古「はぁ、はぁ、撒いたか？(これは仕組まれた戦いだった)」

喰「逃がさない、あんていくは此処で終わりだ」

古「！？(済まないカネキ君、せっかく助けてくれたのに)」

喰「死ね」



西「お前がな」



喰「…な、に」

古「…ニシキ君…なんで君、逃げたんじゃ」

西「俺も姉ちゃんも、貴美も銀月には世話になってんだよ」

古「ははっ、本当にあの子は凄いな」





立ち入り禁止のビルの一室に所狭しに並べられたパソコンに蹲る数人の影。



永「よし、タイミングばっちりだな」

万「何かスゲーなお前」

永「戦えない代わりっす。ホリチエさん！」

堀「永近君、黒狗ちゃんの所に捜査官が接触」

永「了解。無線用ジャミングを流します」

堀「黒狗ちゃんとパパさんとの合流を確認っと」

永「万丈さん！そこの3番のボタンを押してください！」

万「…さん、さんは」

一「コレっすよ」

万「お、おう」

二「これってもしかして…偽造映像？」

堀「正解！正反対の位置のカメラに戦闘映像を流してんのー」

永「イチミさん達は戦闘が終わったら、白黒と合流して捜査官をポイントまで運んで下さい」

一・二・三「はーい」







入「…んっ、ここは」

新「目が覚めたかい？」

入「アンタ何で…いや、愚問ね…ったく後で覚えてなさいよ銀月」

新「そうだね、終わったら皆で説教しないと」









ドガッ

速く重い攻撃が何度もクインケを叩く。

亜(クインケを狙ってくる…舐めるな！！)


ガキッ

圧倒的な差は無くても眼帯の方が有利に向かっているのは感じている。

亜(だが行かせる訳にはいかない！)


バキンッ

まだ戦える。なのに戦える術がない…

亜(また…あの時と同じなのか…)





地「亜門上等ぉ！！！」

亜「…地行博士？」

地「間に合った！？いや、微妙に遅刻…でも！！」

亜「！？」

地「ドウジマだ！やっと完成したんだ。もう一つは鎧型クインケ、君が使え！」





亜(まだ…戦える！！)





紫「すっげーー！！何アレカッコイイなぁ！！」

翡「兄さん、そんなに乗り出すとバレますって」

紫「何かダークヒーローって感じだな！」

翡「まぁ、あの人はちょっと変わってますしね」


カネキさんの戦いをビルの上から観察している俺達の周りには、

無残に引き裂かれたアオギリと捜査官の死骸が散らばっていた。








翡(フェイズ2まであと少し…)







続

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