第107声 ページ11
若干苦戦を強いている戦況に嫌な報告が上がる。
捜「緊急事態!謎の喰種と魔女により、第2第3が無力化!」
吉「…魔女」
捜「正体不明の方は本体に向かっていて、魔女は伊丙一等と交戦中です」
捜「魔猿と黒狗の集団は逃走!しかしカメラの不調か追跡できません!」
吉(…V14に潜ったか、あそこには有馬がいる)
それと同じくして、各部隊を円滑に指示する為の情報網が途切れた事に
丸手部隊は慌ただしくしていた。
丸「馬淵!!どうなってやがる!!カメラが見えねえぞ!!」
馬「んなこと言われても無理っす」
丸「ったく…おい!永近何処行った!!」
馬「トイレに行きました」
丸「非常事態に何やってんだアイツはぁ!!」
ここに来るまでに白鳩と何度か交戦したけど、
どれも手応えのない人ばかりだった。
目の前に現れた人は正直手応えがあり過ぎて困るけど。
−ねぇ銀月ちゃん…この人と戦わないと駄目?
−逃げても、追いかけて来ると思うよ?眼帯に興味津々だから
−…頑張るよ
目の前に立っている、会いたくなかった人。
でも心の裏底では僕以外がこの人の相手をする事を拒んでいる。
金「…通ってもいいですか?」
亜「あぁ、駄目だ」
金「貴方とは戦わない…戦いたくない(取り敢えず逃げる!)」
亜「そうもいかない!」
金「!」
僕が人を見失う時にいつもいる捜査官…
この人なら僕が暴走しても止めてくれると何故か確信している。
金(…逃げられないか)
亜「…眼帯、お前は常に重要な局面で現れるな」
亜「我々にとってお前は死神か…それとも」
金「…すり抜けても、どこまでも追いかけて来そうですね」
亜「…」
金「…そうですか…分かりました」
逃げられないのなら此処でこの人は止める。
良い意味でも、悪い意味でもこの人は厄介な存在だ。
他のヒト達では殺してしまうか、殺される。
金「…よければ、お尋ねしてもいいですか?…お名前」
亜「…戯れるな、喰種め。…貴様はコクリア送りだ」
亜「聞け。俺の名は!亜門鋼太郎だ!!」
−どうか死ぬな
金「行きますよ、亜門さん」
−どうか死なないで下さい
赤く煌めくクインケと赫子がぶつかり。
一つの物語の分岐点に入る。
続
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黒狐の信乃(プロフ) - 早く更新しないかなと楽しみにしえおられます。何回も読んでます。更新頑張って下さい! (2018年10月7日 17時) (レス) id: 643fb61272 (このIDを非表示/違反報告)
sayakafujino30(プロフ) - とても面白かったです!これからも頑張ってください。応援しています。更新待ってます!!! (2017年7月8日 23時) (レス) id: 2eaecf79b9 (このIDを非表示/違反報告)
呉羽 - とても面白いです!更新楽しみにしているので、頑張ってください!!! (2016年8月3日 17時) (レス) id: 749928d283 (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - とても面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2016年6月14日 0時) (レス) id: f74a91c541 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - とても面白いです!!更新頑張ってください!! (2016年6月12日 22時) (レス) id: f74a91c541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銀月 | 作成日時:2016年5月2日 17時