血が繋がって無くたって。【5】【おそ松さん】

95話　その頃。 ページ7

その頃 とある村の畑にて。



青海side



私は長年村々を回っている僧である。



弟子を一人連れとある村に差し掛かった。



…妙な巫女が一人。誰だ。



人と言う気配を感じない。



…こやつは成仏していない。



青海「もし、そこの巫女殿。」



桔梗「私に何か様でも…?」



青海「いや、あまりの美しさに見とれてしもうた。」



桔梗「ご冗談を…」



何奴だ。ならばこれを……



青海「これを拾って頂けますかな。



それは由緒ある破魔の経文でな…



それに触れた妖怪は姿を表すそうな。」



桔梗「まぁ…それは有難い経ですね。」



なんとこやつ、普通にとっただと!?



何も無かったか…



青海「……!?」



何だ…!?無数の粒が私の体をつき抜けた…!?



桔梗「私はこれで……」



青海「巫女殿!そなたはこの世の者ではないはず。



有るべき場所に帰られよ!!」



男の子「何だアイツ」



桔梗「…………」



弟子「青海様どうなされて…」



青海「見よ。経文が無くなっている…」



あやつ…経文の文字を返し私の体をつき抜いた…



探り出して元の世に戻さねば。

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