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川の方へ行くとイキったら座り方をしている男の人から話しかけられた
名前は…晋優というらしい
晋「そこの若いの、見たところ君たちもこの「南十字武闘会」に参加しにきたのかな?
つまり、僕の競争相手が二人増えたというわけだ」
『あっ…いや、私は別に…』
晋「そう隠すことではない」
晋優はイキったように言う
本当に違うのに…(ㆀ ˘・ з ・ ˘)
こういう人ってホント、苦手
パ「おまえも優勝を狙ってるのか?」
晋「そうだ、参加するなら、目標は優勝しかないだろう?
それに、神の目は僕にとって唯一足りないもの、そして一番重要なものでもある」
蛍「冒険者になりたいの?」
でも、今まで重要なものがなかったってことは、それほど強くないってことなんじゃ…
じゃあどこからこの自信は来るの?
唯一足りないものが重要じゃダメじゃん
晋「いやいや、別に具体的に何かしようとは思ってないさ。ただ「完璧な人」になりたいだけなんだ」
『「完璧な人」?』
晋「そうさ。少し自慢になってしまうけど、僕の人生はこれまでなんの挫折もない順調なものだった。
どんな試験にも落ちたことがないし、商売をすればかなりの儲けを得た。社交的な場でも、もちろん
十分すぎるほどの出会いがあった…」
その性格じゃなければ、すごくモテたんだろうね…ハハ
晋「みんなの目には、僕は完璧な人間として映っているだろう。だが僕はそれで満足はしない。だって、完璧な
存在になるにはあと一つだけ足りていないのだから。
そう———神の目さ」
神様もあなたに呆れたんだよ、きっと……その代わりに運をくれたんだから欲張らない方がいいよ
お生憎さま、少なくとも私の目には自意識過剰な人としてしか映ってないよ
パ「こんなに自信満々なやつも珍しいな…」
蛍「武道の心得はあるの?」
晋「そんなのは必要じゃない、僕は「南十字」船隊にも知り合いがいるんだ。彼も僕が凄い人だと知っている
から、今回特別に参加資格を用意してくれた」
おいおいおい…正当性を疑われるなあ
その友達、それが分かったら絶対北斗さんに即追い出されると思うけど…大丈夫?
晋「それに大勢の人に応援を頼んでいてね、みんな仲のいいご近所さんなんだ。もちろん、僕も何日かかけて
武道を学んだよ、僕の才能なら、こんな武闘会なんか適当にやっても優勝できるさ」
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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年9月14日 21時