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紫「彼が「霊山派」で伝授しているのは、「化勃(かけい)」と呼ばれる功夫(かんふー)だ」


パ「かけい?」


紫「気功の一種で、身にまとう「気」を用いることで少しも動くことなく相手の攻撃を防ぐことができる」



私はそれを見てるってことか…


まさか格闘に強いとは…魔眼も侮れないね
「気」を使ってそういう武術を扱うなら、私はそれを見て掻い潜ることはできそう



魔術は「気」を使うことが多いから、通用することは知ってたけど、まさか格闘も通用するとはね



紫「たとえば俺の師匠は、相手の拳を容易く逸らすことができたり、投げられた石の軌道を変えたりできる」


良「過去に師匠に挑んだ人は、手も触れずに吹き飛ばされたことがあるらしいです!」


蛍「そんなことあり得るの?」


紫「確かに本当のことだ。ただ習得するのは非常に困難でな。俺たちみたいに長く修行をしていても習得
  できたのはほんの一部、まだ上手く扱えない」


良「はぁ、きっと私たちには素質が足りないから、習得に時間がかかっているんでしょう。このままでは学費が
  払えなくなります…」


パ「学費がいるのか!?」


良「もちろんです。師匠は武術の達人で、毎日忙しくされている身。そんな方から直々に教わるのですから、
  誠意を表すのは当然ですよね?」


紫「ただ、師匠の指導を受けているにもかかわらず、いつまで経っても進歩しないから、師匠の顔色も
  だんだんと変わってきた。
  しかもその後、古華派に神の目を持つものが加わり、流派に大きな進展があったと聞く」


良「ですので、私たちも神の目を手に入れたら、師匠の機嫌が良くなるのではと思いまして」


『神の目は武道の役に立たないかも』


紫「大丈夫、それに考えられる手は全部試してみるべきだ。待ってるだけじゃ、何も変えられない」


良「そうですね。もし成功すれば、「霊山派」の名が歴史に残ることになります。
  そうすれば、周りから一目置かれるでしょう。璃月一の流派になるのも夢ではありません」



良子の声色が希望に満ちている


でも…神の目で強くなったって、それは本当に強くなったのかな?

武術ってその人の技術が大切でしょ?
そんなものに頼ってまで強くなってほしいってその師匠さんは思ってるのかな…



蛍「が、がんばって…」


紫「ああ、闘技場で勝負をつけよう」



二人に手を振り別れ、次の人に聞き込みをしようと会場をまわる

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作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年9月14日 21時

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