検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:3,264 hit

section 2 ページ3

店主は奥の集団を見ながら、声をひそめて私たちに言う




蛍「彼らは悩んでるみたい」


『すごく真剣そうな顔をしてるね』


「あの人たち、数日前にここに来てからずっと、冴えない顔をしているんですよ。
  やっぱり、私たちのように商売をする方がいい。アーカーシャが教えてくれるものさえあれば、楽に生きて
  いけますから」




パ「なにか話してるみたいだよな。こっそり聞いてみようぜ」


蛍「うん」




私たちは怪しまれないようにこっそり近づき、近くの物陰に隠れる



すると、少し背の小さい人と、ちょっとぽてっとした人と、メガネの人がいた
※(それぞれ、小さい人は「チ」、ぽてっとした人は「ポ」、メガネの人は「メ」と表記します)




ポ「はぁ、だめだ…役に立つ情報は何も聞けなかったよ。それに、最近街にはエルマイト旅団の人が沢山いて、
  何だか怖そうだ」


チ「ここ最近、オルモス港じゃいくつかのエルマイト旅団が激しく争っているらしいぜ。一人でいるときは、
  あいつらのとこには近づかないほうがいい。
  特に「スカーレットキング」やら「復讐」やら言ってるやつらには、レグザー庁でさえ手を焼いている
  らしいぜ。たしか、アフ…なんとかいったっけ?」


メ「「アフマルの目」だ。実は今日、ある情報が手に入った。この旅団は俺たちが探している「物」の情報を
  持っているようだ」




「物」…?




ポ「なに?」




ぽてっとした人がそう言うと、メガネの人は少し小馬鹿にするように鼻で笑ってから言った




メ「君たち、知らないのか?オルモス港には、あの「物」の取引をしているエルマイト旅団も結構いるんだ。
  彼らは見知らぬ人を警戒してるが、学生はそれほど拒まない。何せあの人達は学生が欲しがっている物を
  必要としていないからな。身分さえ説明すれば、交渉の余地はある。
  あの旅団の人達はよくジャファータバーンに現れるようだ。五十万ほど払えば、彼らから情報を買える
  らしい」


ポ「待て…五十万だって!?情報だけで五十万もかかるなら、物は高くて買えないだろう?はぁ、おしまいだ…
  これを頼りには卒業できそうもない」


メ「そうとは限らないさ。俺たちの研究方向は不人気だからな。俺たち以外に、誰があんな知識を買うんだ?
  売れるわけがないさ」

section 3→←オルモス港



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
設定タグ:原神 , 空蛍 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆっきーぷ | 作成日時:2022年12月18日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。