玖拾話「凄い人」 ページ48
炭治郎side
す、凄い信念だ……。
俺だったら咄嗟に出来てもそのまま噛み切ってしまいそうだ…。
ふと、雫さんが懐から何か筒の様な物を取り出した。
炭「雫さん、それ……」
『ん、耳栓。
騒音があんまり好きじゃないから持ち歩いてたんだけど…まさかこんな所で役に立つことになるとはね』
ふわりと、風が優しく頬を撫でる。
雫さんの日輪刀の綺麗な刀身が、キラリと煌めく。
──あ、これは。
キュッと、耳栓を入れた雫さん。
その顔は、決意に満ちていた。
──やる気だ。
『──炭治郎君、良く見てて。
これが、宵の呼吸だよ』
まるで夏の森の中の様な、涼やかな風の音が聞こえる。
とても綺麗で、風流な音だった。
だけど、それでいて真夜中の森の中の様な……何処か不安に聞こえる音も混じっていた。
ふわりと、雫さんの兎模様の羽織りが舞う。
──宵の呼吸・壱の型 翔風水月
瞬きすらする前に、眠り鬼の頸は堕ちていた。
一瞬の、出来事だった。
指先一本すら動かす事も許されない、刹那の死。
そこで俺は漸く、無意識に溜め込んでいた息をブハッと吐き出す事が出来た。
炭「ハァ、ハァ…」
──(いい意味で)鳥肌が立った。
人間というのは、あんなに早く動ける物なのか……？！
『…見えた？炭治郎君。
一応私の呼吸も水の呼吸の派生何だけど……』
炭「す、すいません…速すぎて見えなかったです……。
で、でも……凄かったですッ！！」
思わず力一杯叫ぶと、目を僅かに見開いてその後すぐ嬉しそうに微笑む雫さん。
『ん、ありがとう。
……生憎だけど、その言葉の続きは後にして貰えると助かるよ』
◇◇◇
今回は大分短めです。
疲れた。
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きーねちゃん(プロフ) - みかんといちごさん» テンキュー！はいごみ収集車にぶちこむぜ☆オルァ！ (2020年8月8日 0時) (
レス) id: a598922371 (このIDを非表示/違反報告)
みかんといちご - きーねちゃんさん» はーい！ﾆｸﾏﾝ＼(^-^ )ﾌﾞﾝｯ (2020年8月8日 0時) (レス) id: 085b083a26 (このIDを非表示/違反報告)
ハルサ(プロフ) - kiki11241さん» なる……予定です！(おい)すいません頑張ります！ (2020年8月5日 20時) (レス) id: d6c0176894 (このIDを非表示/違反報告)
kiki11241(プロフ) - あれ本当に杏寿郎オチかな？ (2020年8月5日 19時) (レス) id: 3664f0360e (このIDを非表示/違反報告)
きーねちゃん(プロフ) - みかんといちごさん» へいパース！僕今ならゴムの手袋を五万枚重ねてるんで大丈夫でーす！ (2020年8月4日 22時) (レス) id: a598922371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルサ | 作成日時：2020年7月9日 18時
