【鬼滅の刃】姉ちゃんは俺が守る。弐 (ページ49)

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番外編～【性転換】～① ページ49

男主side

し「あらあらまぁまぁ…随分変わってしまいましたね、お二人さん」

「笑い事じゃねぇっつってんだろうが」

し「あら、失礼。
でも、貴方のその可愛らしいお姿だと……些か口調が荒いですよ？」

「…………。」ﾁｯ

表面上では謝りつつも、全く反省していないその姿に思わず軽く軽蔑の視線を投げ掛ける。
僅かに漏らした舌打ちも、随分柔らかい物だった。
後視点が低くて胸辺りが重い。

『まぁまぁ瑞月…ごめんねしのぶちゃん、手間かけさせちゃって』

反対に隣で俺を宥める姉ちゃんは俺より背丈が高くなっていた。
後胸辺りもその…んん……平坦に…。

し「いえいえ構いませんよ、異質な血鬼術ですし。
まぁ…面白い物も見れましたしね(笑)」

「おい笑い声隠せてねーぞ」

『まぁまぁ…』

そう、お察しの通り血鬼術である。

誰だこんなクソ血鬼術掛けた鬼、出てこい←

姉ちゃんとの合同任務の途中、くらった相手を性転換させる妙な鬼に遭遇した。
霧状の血鬼術だったから、避けようが無かった。
それでも不覚だった。

し「とりあえず血鬼術の鬼は倒したそうですが、経過観察でお薬を出しておきます。
瑞月さんは私の隊服、雫さんは他の男性隊士の方の隊服を借りて下さい」

「…恩に着る」

『そう、分かった…よ。
ありがとう、しのぶちゃん』

◇◇◇
「………………。」

やっべぇ、どう巻いてもサラシが落ちる……。
一応常日頃サラシは巻いてるんだが、この身体についてはそうもいかない。
何せこの身体、色んな意味でデカい。

何だ西瓜の大きさってふざけてんのか(ブチ切れ)

隊服はギリギリサイズが合ったんだが…それでも結構パツパツだ。
これは裁縫係の隠に頼むしかねぇな…。
まぁまずは…。

「蟲柱、スマン、サラシの巻き方を教えて欲しいんだが……」

隣の診療室にいる蟲柱に声をかけるため、俺は障子戸を開けた。

善「ア"ーーーッ？！待って、女の子？！女の子は身体を大事にしなきゃ駄目だよ！！」

炭「お、落ち着け善逸！」

伊「瑞月太郎じゃねぇか！！何だその面！」

そこにはたまたま来てたらしい竈門達が居た。
因みにサラシはベロンと垂れ下がっている。

し「…時と場合を選んで出てきて下さいね～」

「…スマン」

これは素直に俺が悪い。