先輩からの猛攻撃 ページ8
｢…まだ眠い｣
とは言いつつも学校には行かなければ…
ご飯を食べて制服に着替えているとおじいちゃんがドア越しに何かを言ってきた。
｢Aちゃーんっ！迎えが来てるよ！そうか、あの子がAちゃんの好きn｣
全部言う前にドアを開いて睨んだ。
｢…ご、ごめん｣
｢そういうのは程々にしてくださいね｣
若干の苛立ちを募らせながら玄関へ向かった。
ドアを開けると同時に腕を引かれ、体が暖かいものに包まれた。
｢…先輩…｣
｢おはよう、Aちゃん｣
どうやら先輩が私を抱き締めているようだ。ここまで来ると怖いですって。
｢誰かに見られちゃいますよ、離れてください｣
渋々離れてくれた先輩は昨日の師団見学と同じように髪を下ろしていた。怪しまれない為だろうが、なんか違和感がする。
｢…なんですか、こっちをずっと見て｣
先輩は鞄を漁ると黒い何かを取り出した。
｢これなんやと思う？｣
…こ、れは、この黒光りの体は……！！
｢Gだぁぁぁぁぁぁ！！！｣
｢いい絶望っぷりやねぇ、ほんまかいらしくて好きやわ｣
｢これが可愛いと！？なんなら先輩は正気じゃありませんっっ！！！｣
｢照れるなぁ｣
｢だからっ…｣
先輩がGのおもちゃを片付けてくれたあと、私は疑問に思った。
｢…これ、絶望なんですか？ただの驚き顔じゃ？｣
｢君の反応が絶望した顔と類似してるんよ、いやぁこんな玩具で絶望してくれるんやなんて…今日家に来て良かったわ〜｣
そうだ先輩は正気じゃないんだ。
｢あ、もう一個隠してた事があるんやった｣
もう少しで学校に着くところで先輩が口を開いた。
｢…元祖返りは知っとるよな？｣
｢はい、悪周期とは違い、常時悪魔的衝動が高い悪魔のことを指す…それが何か？｣
｢…僕は元祖返りなんや、だから｣
急に先輩が近付いてきてこう言った。
｢常に君の事を壊したくて仕方ない｣
その言葉で背中がゾクリと震えた。同じ悪魔とは言っても性格はみんな違う。元祖返りは通常の悪魔や教師から危険視されているんだ。
｢…流石に壊されるのは御免なので、壊されないよう頑張ります｣
先生に言おうとも考えたが、きっと知っているだろう。それに先輩が居なくなると考えると…少し寂しい。
｢そうしてもらえると僕も壊し甲斐があるってもんやな｣
先輩の怪しい笑みを見ても怖さをあまり感じなくなったのは何故なんだろう。
前にいる先輩を追いかけて校門に足を踏み入れた。
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アイリ - 続き楽しみにしてます！ (2020年2月25日 18時) (
レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - あ、ありがとうございます！面白かったです！ (2020年2月25日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - アイリさん» コメありがとうございます！結婚式ですね！了解です！ (2020年2月24日 20時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
アイリ - 夏祭り面白かったです！リクエストよろしいでしょうか？結婚式よろしくお願いします！これからも頑張ってください！ (2020年2月24日 18時) (レス) id: 9394df581f (このIDを非表示/違反報告)
沫梨(プロフ) - スイカバーガチ勢野坂さん» 遅れてしまい申し訳ありません！夏祭り了解しました！！コメありがとうございます！ (2020年2月20日 21時) (レス) id: 175b7a0ad4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沫梨 | 作成日時：2020年1月5日 10時
