鬼狩り３０ ページ30
〜貴方サイド〜
貴方「えー！！ 蜜璃ちゃん、炎柱の継子になったんだ！」
藤の花の家紋の家にて。
蜜璃ちゃんから届いた手紙を読んだ途端、私は仰天して畳に転がった。
こうして任務の間に近況報告し合うのは変わらず続いており、蜜璃ちゃんとはいろんな話をしている。
主には食べ物の話題が多い。蜜璃ちゃんからのおすすめ洋食屋情報や、私からのおすすめ甘味処情報などなど。
そんな中、蜜璃ちゃんの鬼の討伐数が50を超えた話は前回知ったが＿＿＿＿今度は炎柱の継子って！
蜜璃ちゃん半端ないな！ 柱候補間違いなしじゃん！
それにしても、炎柱ってどんな人なんだろう？
『柱』＿＿＿＿鬼殺隊の最高位に立つ剣士たちの総称。
一般隊士とは隔絶した強さを持つ、文字通り鬼殺隊を支える柱。
最近知ったのが、柱の日輪刀には『悪鬼滅殺』の四文字が刻まれた特別な意匠が施されているため、一目でその席位を周囲に知らしめる事ができること。
そういえば冨岡さんの日輪刀にも同じ文字があった気がするぞ？
やっぱりあの人、柱だったんじゃ……？
貴方「まあ、それは冨岡さんに次会った時聞けばいいとして……」
私も蜜璃ちゃんと比べたら大したことないけど、鬼の討伐数と……階級が『戊』になったことを報告しようかな。
そう思って筆を取り、サラサラと書き込んでいく。何度か書き直しをした後、鎹鴉に持たせて飛ばした。
もう寝ようと思い、書き損じの紙をぐしゃぐしゃと丸めて蝋燭の火を消す。
布団に潜り込み、一人考えた。
貴方「蜜璃ちゃんが柱になったら……上司になるのか」
それはそれで喜ばしいと同時に、なんだか寂しいものがある。
けれど私は……柱になりたいわけじゃない。
鬼の分際で人間になりすまし、みんなを騙している私が、そんな立派な地位に就いていいわけがないでしょ？
鬼殺隊の希望であり、支えである柱。鬼には務まらない。
ただ、同族である鬼を斬り、鬼舞辻を見つけ出して殺す。
……それだけできれば十分だ。
私はそんなことを思いながら、その日を終えた。
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サリア(プロフ) - きのこさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです(´∀｀*) 更新頑張ります！ (2020年3月2日 11時) (
レス) id: 5231526d40 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - この作品超好きです！！更新頑張って下さい！ (2020年3月1日 23時) (レス) id: 45b1b66d37 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - ふ ろ ふ き 大 根さん» コメントありがとうございます！更新頑張ります！(*´∇｀*) (2020年2月28日 19時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ろ ふ き 大 根(プロフ) - ストーリーめっちゃ好きです！！続き楽しみにしてます( ・∇・)更新がんばってください！！ (2020年2月28日 16時) (レス) id: cfd0445662 (このIDを非表示/違反報告)
サリア(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！神作品だなんて…嬉しいです(´∀｀*) 更新頑張ります！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: 02855f94f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サリア | 作成日時：2020年2月26日 15時
