reckon:79⇒実渕Side ページ8
実:「……寝ちゃった…?」
額にある短い髪をはないながらその額に口を近づける。
起こさないように、額にキスをした。
実:「貴女がいい夢を見れますように…。」
そんな願いを込めて毛布をかけて離れようと視線をそらした。
.
グッ…ググッ……。
.
ん…?
……動かない……?
視線を落とすとAちゃんが私を抱き締めて寝ていた。
しかも、ガッチリつかんで。
実:「……Aちゃん?」
寝てるのよ…ね…?
貴:「…───。」
寝てはいる…けど…どうやら抱き締められてる形で動くことができなかった。
それが可愛くてしかたがない…//
実:「……っ……大丈夫かな…私…//」
起こさないように手を外し、抱き抱えて、横になる。
するとAちゃんは背中に手を回してきた。
顔が近くて……いろいろとまぁ…///
貴:「……んぅっ…。」
すりすりとよってくる仕草は猫みたいで…いや猫ね。
もう……癒される…//
.
貴:「……おか…さ……。
…とう…ん……。」
実:「……?」
ご両親の夢でも見てるのかしら…?
でもそのわりには…苦しそうに…───。
.
.
貴:「いやだ…おいて……いかないで……。」
実:「……!!」
伝う涙。
小さく体を丸めて、僅かに震える。
流れる涙をふくと、Aちゃんがうっすらと目を覚ました。
まだ涙は伝っている。
実:「Aちゃん……大丈夫?」
貴:「……玲央…先…輩…?」
実:「魘されてたから心配したわ…大丈夫…?」
貴:「はい……。」
実:「……ご両親の夢…?」
貴:「……事故前の…最後を…。
今までこんなこと…なかったのに…。」
ギュウッと捕まれる手。
それを離そうとはしなかったし離す気もなかった。
貴:「弱りました……僕ってこんなに泣き虫になってしまったなんて…。」
実:「それは違うわ。
貴女が素直になっただけよ。
今まで我慢していたのがむしろすごいことよ。」
幼いときに両親を亡くして寂しい思いをしていたはずなのに逆に耐えていた彼女は本当にスゴい。
だからこそ誰かに甘えてもいいはずだから。
実:「だから今は甘えなさい。
私は気にしないから。」
Aちゃんは頷くと体を抱き締めて小さく呟いた。
.
.
貴:「ありがとうございます。」
.
.
reckon:80⇒貴女Side→←reckon:78⇒貴女Side
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月影 炎虎(プロフ) - 皆様→無事に帰ってまいました!!! 一旦大学受験も終われて死にかけもしましたがなんとか生きてます!!← 本当に待たせてすいません…(泣) これからもじみながらに頑張っていきます!!のでよろしくお願いします!! (2013年6月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 2666233967 (このIDを非表示/違反報告)
真哉(プロフ) - おかえりなさい!待ってましたー^ ^ (2013年5月18日 16時) (レス) id: 4cf147e51d (このIDを非表示/違反報告)
そらこ@ストレス(プロフ) - もと空豆子です。おかえりなさいです!! ヽ(*´▽)ノ♪ (2013年5月14日 21時) (レス) id: 649d6b6113 (このIDを非表示/違反報告)
かんづめ(プロフ) - いつまでも待つんでがんばってください (2013年5月10日 18時) (レス) id: 3587c4e0e9 (このIDを非表示/違反報告)
クマたん.(プロフ) - ずーっと待ってますから!応援してます! (2013年4月30日 22時) (レス) id: 1725d90f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月影 炎虎 | 作成日時:2013年1月22日 19時