reckon:76⇒貴女Side ページ5
花:「俺が知ってるところはこれで全部だ。
あとは原の分が1つだけ…。」
貴:「最後か…。」
あれから歩いて探し回ったが、どこも違ったようだ。
真には本当に申し訳ない。
貴:「………。」
花:「…チッ…。
萎えるなよバァカ。
次にかけろ。
まだ終わった訳じゃねぇ。」
貴:「……ありがとう…。」
気がつけ5時を回っており太陽も西に沈みかけている。
もう少ししたら帰らなきゃ。
すると携帯のバイブ音。
僕のではない。
花:「はい……はぁ?
今すぐ帰ってこいって…。」
貴:「おばさんからかい?」
花:「あぁ…帰ってこいって…。」
貴:「僕は大丈夫だから。
真、行きなよ。
あとでちゃんと報告するからさ。
地図で教えてよ。」
花:「……ちゃんとしろよ。」
タッチパネル式の携帯電話を使って最後の場所に向かうための地図と生き方を教えてもらい、真と別れた。
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暫くあるいていくとフェンスに囲まれたバスケットゴールがある小さな公園。
正しければここのはずだ。
誰もいない。
風でブランコが揺れている。
太陽もずいぶん沈みかけて夕焼けが血色になっていた。
辺りを見渡すと、うっすらと見覚えのある場所。
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僕は目を瞑り、ボールを拾う仕草をした。
僅かに風か吹く。
フードがめくれるのがわかったが、そんなのは気にはしなかった。
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記憶を探す。
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意識はすべてそちらに向けていた。
貴:「…これ…お兄ちゃんの……?」
誰もいない中を見ながらも僕が見ていたのはあの日の景色。
学生服を来た少年を…───。
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「Aちゃんッ!!」
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ハッと意識を覚まして振り返る。
そこには…───。
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玲央先輩の姿…────。
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……あぁ…思い出したよ僕…。
何で気がつかなかったんだろう…。
僕が探していた人はこんなにも近くにいたのに…。
僕って最低だ。
でも…。
やっと貴方に会えた…。
探していた貴方に。
二度も生き甲斐を与えてくれた貴方に。
貴:「お兄ちゃん、約束通りやって来たよ…?
ごめんね…すごく遅れて…迷惑までかけて…気がつかなくて…。」
溢れる涙を止めるすべがない。
それでも僕は笑いかけた。
探していた貴方へ…──。
貴:「お兄ちゃん、会いたかったよ…?」
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ボールを差し出すように伸ばした手を玲央先輩は引っ張りそのまま抱きよせられた。
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reckon:77⇒実渕Side→←reckon:75⇒花宮Side
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月影 炎虎(プロフ) - 皆様→無事に帰ってまいました!!! 一旦大学受験も終われて死にかけもしましたがなんとか生きてます!!← 本当に待たせてすいません…(泣) これからもじみながらに頑張っていきます!!のでよろしくお願いします!! (2013年6月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 2666233967 (このIDを非表示/違反報告)
真哉(プロフ) - おかえりなさい!待ってましたー^ ^ (2013年5月18日 16時) (レス) id: 4cf147e51d (このIDを非表示/違反報告)
そらこ@ストレス(プロフ) - もと空豆子です。おかえりなさいです!! ヽ(*´▽)ノ♪ (2013年5月14日 21時) (レス) id: 649d6b6113 (このIDを非表示/違反報告)
かんづめ(プロフ) - いつまでも待つんでがんばってください (2013年5月10日 18時) (レス) id: 3587c4e0e9 (このIDを非表示/違反報告)
クマたん.(プロフ) - ずーっと待ってますから!応援してます! (2013年4月30日 22時) (レス) id: 1725d90f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月影 炎虎 | 作成日時:2013年1月22日 19時