第29話 ページ31
王宮に帰って来てベッドに潜り込む
目を閉じるがカシムの顔が浮かんで
全然寝付けない
貴「はぁ…行かなければ良かったかも」
こんなにも罪悪感があるなんて…
でも
これも全て紅玉姉様の為
そして私の為に
貴「珠来、」
この時間では寝ているかしら?
珠「何ですか?姫様」
すぐに返事が来て姿が見える
貴「明日カシム達が此処に、王宮に来るわ。」
頭に?を浮かべる珠来
珠「それは前にも聞きましたが?」
言ったわよ。前にもね
貴「その時、もしものことがあっても私を置いて煌帝国に帰りなさい」
ぴくりと珠来の肩が動いた
珠「…何故です」
何時もより真剣な顔
貴「理由なんて無いわ。」
本当はある
でも今は言えない
珠「……………わかりました」
渋々頷いてくれた
ありがとう珠来
貴「後1つ、アリババ・サルージャを監視なさい。」
アリババの近くにはシンドバッド王が居る
あの人は厄介
珠「アリババ・サルージャは姫様に言われる前から監視していました」
そう言いながら私に資料を渡してくる
その資料に目を向ける
アリババの幼少期のことから
今までの事まで調べてくれたらしい
貴「…やっぱり、シンドバッド王と共に居たのね。しかも魔装の手ほどきまで…」
でもまだ完成して無いのが救いね
珠「姫様、お話はこの辺でお辞めになって寝てください」
まだ読み途中の資料を取られてしまった
貴「まだ大丈夫」
だから返してと手を差し出す
珠「駄目です。紅玉姫様が心配しますよ」
そう言われると従うしかない
返事はせずに布団を被る
珠「おやすみなさい、姫様」
そう言って珠来は部屋を出ていった
明日は紅玉姉様の運命が決まる日
絶対に失敗はしない
そう心で思いながら眠りについた
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爾ャ亜(プロフ) - 緋影さん» 教えて頂き、ありがとうございます。(。_。*) (2016年4月1日 8時) (レス) id: d2b2b534f2 (このIDを非表示/違反報告)
緋影(プロフ) - 10話の主人公さんのセリフが「泊まるます」になってますよ (2016年4月1日 8時) (レス) id: 4e6f070ce6 (このIDを非表示/違反報告)
ディウス(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます。とっても嬉しいです(σ*´∀`) (2014年8月18日 22時) (レス) id: 6b7626265d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 面白いです!頑張って下さい! (2014年8月18日 19時) (レス) id: a683f4a2d7 (このIDを非表示/違反報告)
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