第23話 ページ25
カシ「Aが自分の目的のために俺達に近づいた事も知ってた」
カシムは言葉を続け
カシ「半年も一緒に居たんだぞ。お前が考えてた事なんてわかる」
私を抱きしめた
カシ「お前が王族でも関係ねぇんだよ。もう遅い。」
優しく頭を撫でくれて
貴「カシ…ム…」
うまく声が出ない
カシ「お前を傍に置いてたのはな、俺が傍にいて欲しいって思ったんだよ」
カシ「こんな気持ち、初めてなんだよ」
カシ「お前…Aだけなんだ。ずっと傍にいたいって思ったのは」
そんな風に思っていてくれたなんて
視界がぼやける
カシ「俺は…Aの事が好きなんだよ」
カシムの顔は私の方から見えないから
どんな顔をしながら言ってるかは分からない
カシ「Aが俺の事を見てないのはわかってる。でも、知っておいて欲しいんだよ。」
消えそうな、すがるような声で言われる
カシ「好きな奴には、笑ってて欲しいんだよ。」
カシ「好きって言ってくれよ。嘘でもいいから、」
な?と言ったカシムの顔は寂しそうだった
貴「っ…」
言葉が出ない言ってあげたいのに
カシ「A…」
もう一度ぎゅと抱きしめられて
離される
カシ「決めた。王宮に攻め入る」
決意は揺らがない
貴「で…も…」
死んでしまうかもしれない
カシ「心配するな。俺は死なない。お前に寂しい思いはさせねぇよ」
にっと笑って見せる
カシ「計画の決行は明後日の夜だ」
それまでに
カシ「それまでには言ってくれよ?」
私の頭をもう1度だけ撫でて
去って行ってしまった
貴「ごめ…ね…カシム」
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爾ャ亜(プロフ) - 緋影さん» 教えて頂き、ありがとうございます。(。_。*) (2016年4月1日 8時) (レス) id: d2b2b534f2 (このIDを非表示/違反報告)
緋影(プロフ) - 10話の主人公さんのセリフが「泊まるます」になってますよ (2016年4月1日 8時) (レス) id: 4e6f070ce6 (このIDを非表示/違反報告)
ディウス(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます。とっても嬉しいです(σ*´∀`) (2014年8月18日 22時) (レス) id: 6b7626265d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 面白いです!頑張って下さい! (2014年8月18日 19時) (レス) id: a683f4a2d7 (このIDを非表示/違反報告)
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