第205話 本物のゴッドハンド ページ6
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青いゴッドハンドが一之瀬のシュートをガッチリと受け止めると、みんなは愕然とした表情で立向居を見た。
「〜〜〜っゴッドハンドだ！！」
円堂は嬉しそうに笑うと立向居勇の方に駆け寄り、立向居の手をガシっと取って、勢い良く上下に振った。
「すごいよ立向居！！お前、やるじゃないか！！」
「あ、ありがとうございます…！」
「でも、どうやって……」
風丸の言葉に戸田が答えた。
「あいつはゴッドハンドの映像を何度も何度も見て、死ぬほど特訓したんだ」
「見ただけで身につけたって……？」
「……すごい才能だな」
鬼道が言った。
「でも、そんなにすごいことなのか？」
「そうやん。あんなん手をビャーっと出して、ギャーッとやったらできるんちゃう？」
木暮の言葉にリカも頷いてそう言うと、風丸は首を横に振った。
「円堂はゴッドハンドを身につけるのに、それこそ血が滲むような特訓をしたんだ……」
「立向居、手を見せてくれないか？」
円堂が言った。立向居はその言葉に首を傾げながらうなずき、グローブを外して、円堂に手を見せた。ボロボロだ。
「やっぱりな……相当特訓したな？」
「い、いえ……それほどでも…」
「努力は必ず結果に繋がる！」
「はい！」
円堂は立向居に背を向けた。
「いくぞ！」
「……はい！」
立向居も同じように背を向け、二人はお互いに背を向けあった状態で構えた。そして同時に振り向き、手のひらを突き合わせた。
「“ゴッドハンド”！！」
ドーンッという音とともに、辺りは土埃で覆われた。これは、間違いなく、立向居の“ゴッドハンド”が本物であることを示していた。
「………ほ、本物だ…」
「すごいよ立向居！お前のゴッドハンドは本物だ！！」
「あ、ありがとうございます！！」
立向居は嬉しそうに笑った。
「俺、もっともっと強くなります！」
「ああ！そのためにはもっともっと特訓だ！」
「はい！」
「よかったな、立向居！」
「はい！！」
戸田は円堂を見た。
「どうだい？俺達と合同練習しないか？」
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作者名：無名 | 作成日時：2022年10月5日 10時
