第240話 紅蓮の炎 ページ41
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「あんたらから一点取れば俺の勝ち。テストに合格だ」
塔子はじろりとした目で南雲を見た。
「テストしてくれって言う割に、ずいぶん指揮るわね…」
「大した自信ね」
瞳子監督が言った。南雲は瞳子監督の方を振り向き、笑った。
「自信があるから言ってんだ」
「よし、やろう！テスト！」
「おわ〜っ、なんか緊張するッス！」
「立向居！」
「は、はい！」
円堂が立向居を見た。
「キーパー、やってみるか？」
「いいんですか！？」
「おっと、そりゃなしだ」
南雲が言った。
「俺は宇宙人をやっつけたやつとやりてぇんだ」
「…！」
「マジで頼むぜ」
南雲がニヤッと笑った。
「紅蓮の炎を見せてやる…」
─────
みんなは近くのグラウンドに集まり、南雲のテストを始めるため、準備を整えた。
「準備はいいかね？」
「んなもんとっくにできてるよ！」
南雲がボールを足元に置きながら言った。
「円堂！覚悟しな！」
古株さんのホイッスルで、テストが始まった。南雲がボールを蹴り、みんなが一斉に南雲からボールを奪うため攻め上がる。その瞬間、南雲はボールを高く蹴り上げ、自身も高く飛んだ。
「なんや！？」
「飛んだ！飛びましたよ！！」
「こんなのさっきは見せなかったぜ！？」
南雲がボールをゴールに向かって蹴った。
「ディフェンス！！」
「“ザ・タワー”！」
南雲は一度地面に着地すると、また高く飛び上がり、ボールを蹴った。塔子のザ・タワーが突破された。
「“アイスグランド”！」
吹雪のアイスグランドも突破され、ボールは高く上がった。吹雪がそれを奪おうと高く飛んだが、南雲のほうが早かった。最後のディフェンス陣、木暮と壁山の二人を軽々と突破し、残るは円堂ただ一人だ。
「地面に足がついてる時間より、飛んでる時間のほうが長いかも…」
「ボールのコントロールも絶妙ですよ…！」
「紅蓮の炎で焼き尽くしてやる！」
南雲が飛んだ。
「“アトミックフレア”！」
炎をまとった強烈なシュートが、円堂に向かって迫る。
「よし、来い！ “マジン・ザ・ハンド”！！」
円堂のマジン・ザ・ハンドを破り、ボールはゴールネットに刺さった。
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作者名：無名 | 作成日時：2022年10月5日 10時
