第241話 エイリア学園だよ ページ42
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南雲が着地したあと、円堂はぶるぶると首を振り、目を輝かせながら南雲を見た。
「すげえな、南雲！！」
「当たり前だ。俺が入れば宇宙人なんかイチコロなんだよ」
「まさに炎のパワー……！！」
「炎のシュートか…」
マネージャーたちは監督を見た。
「監督！」
「豪炎寺くんじゃなかったけど、彼なら強力な戦力になりますね！」
円堂は南雲の方へ向かった。
「テストは合格か？」
「もちろん！うちのチームで一緒に戦おうぜ！よろしくな、南雲！」
円堂が差し出した手を、南雲は握った。
「“マジン・ザ・ハンド”……悪くねえな」
「じゃあこれからはウチとAとで3top！？」
リカがAと自分を指差しながら不満げに言うと、南雲は鼻で笑った。
「FWは俺一人で十分だ」
「感じ悪っ」
「監督！南雲をチームに入れます！いいですよね！？」
円堂が監督を見ながら言うと、瞳子監督は立ち上がった。
「大きな戦力になることは認めましょう。ただその前に、いくつか質問があるわ」
「いいぜ」
瞳子監督は、南雲の方へ歩き出した。
「これから一緒に戦っていく以上、私にはあなたの身柄を預かっていく責任があります。まず、あなたはどこの学校の生徒なの？」
監督の言葉で突然、南雲の表情が変わった。
「─────エイリア学園だよ」
その時、声がした。声のする方を向くと、そこに、ヒロトが立っていた。
「ヒロト！」
「待て、円堂！」
ヒロトの方へ駆けていこうとする円堂を、鬼道が止めた。
「エイリア学園ってどういうことだよ！？」
「チッ」
南雲が舌を打った。
「どういうことだ、ヒロト！」
「あーあ……ったく、邪魔すんなよグラン！」
南雲は顔を上げ、ヒロトを睨みつけた。
ヒロトも南雲を睨みつけている。
「雷門イレブンに入り込んで、何をするつもりだったんだ？」
「俺はグランのお気に入りがどんなやつか、見に来ただけよ」
「騙されちゃだめだよ、円堂くん」
ヒロトは黒いサッカーボールを、南雲に向けて蹴った。円堂が南雲の前に立って構えたとき、南雲は飛び出し、黒いサッカーボールを腹で軽々と受け止めた。
その瞬間、竜巻が巻き起こった。それが止んだとき、そこにはエイリア学園のユニフォームに身を包んだ南雲がいた。
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作者名：無名 | 作成日時：2022年10月5日 10時
