第001話 人当たりいいよな ページ2
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「いたいた！睦月さん！」
毎日毎日、校内を歩いている最中に誰かに呼び止められては、部活の助っ人を頼まれる日々──今ではすっかり、当たり前の日常だった。
短い髪を揺らしながら振り向いた少女、睦月 Aは、私立雷門中学の二年生だ。真っ黒な髪によく目立つ黄色い瞳が、きらりと輝いては、目の前の人物を見据えた。
キリッとした目元に長いまつ毛。スラリと長く細い手足に白い肌。端正なその顔立ちは、周りの女子達の視線を釘付けにさせる。
よく男子に間違われるが、彼女はれっきとした女である。
「今度のテニス部の試合、助っ人お願いしてもいい！？うちのメンバーが足怪我しちゃってさ」
「もちろん！ただ予定が被ってなければだけど──」
「明後日なんだけど、どう？」
「あ、確かその日は──えーと、何だったかな……」
Aがうーんと考え込んでいると、背後から声がした。
「サッカー部の試合」
「あ、そうだ！」
Aが思い出したようにぽんと手を叩き、後ろを振り返った。
「風丸。元気か？」
「ああ」
陸上部の風丸一郎太は、サッカー部の助っ人として試合に出ることを任されている。
「ごめん、そういうわけだから……本当に申し訳ないんだけど……」
Aが振り返って、テニス部の女生徒に至極申し訳なさそうな顔をした。女生徒は驚いたように口をあんぐりと開けていた。
「さ、サッカー部って、うちの？ 弱小の？」
「そうだよ。ほら、みんな言ってただろ？ 帝国学園と練習試合があるって」
「それに出るの？ 睦月さんが！？」
「いや、私はマネージャーなんだけど……」
ずいずいと迫る顔と質問攻めにAは少し驚きながら返事をした。
「選手じゃなくてマネージャーなの？！」
「うん、まあね」
Aが笑いながら言うと、女生徒は肩を落とした。
「まあ、分かった……他の人を探すわ。頑張ってね」
「うん。本当にごめんな。そっちも頑張れよ！」
去っていく女生徒に手を振りながら、Aが愛想よく言った。風丸が腕を組みながら、横目でAをちらりと見た。
「睦月も大変だな……次から次へと」
「スポーツは好きだし、色んな部の助っ人に入れるのは楽しいぞ」
「ほんと、人当たりいいよな」
風丸はため息を吐いた。
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無名(プロフ) - マナさん» 大丈夫ですよ！頑張ってください〜！ (2022年3月5日 22時) (
レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 無名さん» 迷惑かけてすみません…… (2022年3月5日 18時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - まるまるんさん» そうだったんですね笑 わざわざありがとうございます😭🙏💗 (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
無名(プロフ) - マナさん» 私の名前と作品名を表記して下さればそれで大丈夫です🙇♀ (2022年3月5日 18時) (レス) id: 144fc818ef (このIDを非表示/違反報告)
マナ - まるまるんさん» まだ書いてはいませんが…イナズマイレブンの話なんですけど… (2022年3月5日 17時) (レス) id: e4cf19c355 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名 | 作成日時：2022年3月2日 8時
