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小｜中｜大｜鬼が滅んで、3年の月日が経とうとしている。


元霞柱こと時透無一郎、17歳。

鬼を斬るということしか頭になかった彼は、
鬼が滅びた後の世界で、何をすればいいのかが
すっかりわからなくなってしまった。


友と語らうも良し、四季の移ろいを愛でるも良し。

けれども、一度心にぽっかりと空いた穴は、
なかなか埋まってはくれなかった。

……折角、本来の自分を取り戻せたというのに。


そんな折、彼は散策に出かけた山で
一人の可憐な少女と出会う。

春に咲く花を連想させるその少女は、
柔らかい笑顔が可愛らしく、ふとした時の
表情でさえも輝いて見えた。


いつしか無一郎は、自分の初めての感情に気がつく。

あのひとと一緒にいるとき、何故かとても
優しい気持ちになれるんだ。


………そう、それは紛れもなく『恋』だった。




⚠注意⚠

アニメ派の方にはネタバレとなる内容を多く含みます









時透無一郎の生存ifです

生存している人としていない人がいます

それでも大丈夫ですか？執筆状態：連載中